2007.09.22
ベレッタ BERETTA M92FS & スー・チー
〔ベレッタ BERETTA M92FS〕
えー、ベレッタM92です。コルトと並んで敷居が高いのですが、挑戦してみます。この銃は、イタリアのピエトロ・ベレッタ社が1975年に発表した、9mmパラベラム弾(別名9mmルガー弾)を使用する拳銃で、知ってる人にはコルト、S&Wと並んで有名な拳銃です。
ベレッタ社の創業はなんと16世紀。事業拡大は第一次世界大戦時に当時のイタリア軍からの発注でM1915(1915年正式採用の意)を開発してからです。第2次世界大戦中にはM1934が正式拳銃となりますが敗戦。戦後、ライフルなどのスポーツ銃から銃の生産を再開し、1985年には今日ご紹介するM92Fがアメリカ軍全軍の正式拳銃として採用されることになり、一躍世界のトップ銃器メーカーとなります。
それまでの.45ACPを使用するコルト・ガバメントに変わり、NATO標準の9mmパラベラム弾を使用する拳銃を必要とした米軍の採用に向けてのトライアルは1978年から始まり、最終的にはベレッタM92とSIG P226の一騎打ちとなって、1985年ベレッタに軍配が上がります。M1911に続くM9として正式採用の決まったこの銃は、30万丁以上が米軍に納められ、米軍のお墨付きを得たことで他にもフランス軍に10万丁、各国の警察・情報機関関係にも数多く納められ、80年代以降の官製標準の銃ともいえます。ただ、このトライアルはかなりブラックな経過だったようで、一説にはイタリアに米軍基地を設けるための取引とも言われています。
しかし、いずれにしてもこの銃の性能が、当時の軍・警察関係の必要としているものを満たしていたことは間違いなく、20世紀の名銃といっても過言ではないでしょう。
口径:9mmx19 Parabellum
装弾数:15+1発
全長:217mm
重量:970g
作動方式:ダブルアクション
プロップアップ式ショートリコイル
この銃のデザイン上の特徴は、遊底(スライド)と呼ばれる撃ったときに後方にスライドし排莢と次弾の給弾を行う拳銃上半身の部分が、一般的な拳銃は四角い形状をしていますが、M92では大きくカットされており、そこから覗く丸い銃身との絶妙のデザインはイタリア・デザインの真骨頂ともいえます。ただし、このことが原因で、スライド強度不足という不安要素も抱えてしまうことになるのですが。
また、9mm弾であることや絶妙なセイフティの配置、反動の弱さ(弱いわけはない)などから、特殊部隊並みの訓練を受けていない一般兵士や女性兵士などにも扱いやすく、またM1915の7発に比べて15発の容量は、まさかに時に頼もしいともいえます。
軍や司法関係の採用が多いことと、その美しいデザインもあいまって、映画などで使用されるシーンも非常に多く、シュリ、セブン、フェイス/オフ、男たちの挽歌、エネミーライン、リーサル・ウェポン(シリーズ)、ダイ・ハード(1,2,3)、マトリックス、ターミネーター2、続・戦国自衛隊、ミッション:インポッシブル(シリーズ)、リベリオン、映画版 バトル・ロワイアル、ソウ、以前ご紹介したバイオハザード、バイオハザードII アポカリプスのジル、ワイルドスピードX2、トランスポーター、アンダーワールド、Mr&Mrsスミス、NYPD15分署、WASABI、カリートの道、クリムゾン・リバー(1,2)、刑事ニコ/法の死角、サイモン・セズ、死の標的、処刑人、シン・シティ、スピーシーズ -種の起源-、ソードフィッシュ、奪還 -DAKKAN-、沈黙の聖戦、電撃 -DENGEKI-、ドーベルマン、裸の銃を持つ男PART33 1/3、ブラックホーク ダウン、ホーム・アローン3、ワイトハウスの陰謀、マキシマムスピード、マキシマムリスク、ラスト・ボーイスカウト、ラッシュアワー、レオン、ロング キス グット ナイトなどなど・・・・。(激疲労・・・)まあ、皆さん気づかないところで結構目にしている拳銃なのです。
最近は、拳銃にライトなどの各種アクセサリーを装着するニーズも多く、銃身下部にマウントレールを設けたM9A1というモデルも、アメリカ海兵隊からの要請で開発されています。
で、以前ご紹介した「クローサー」で、スー・チー演じるリンが冒頭に2丁拳銃で撃ちまくるのがベレッタでした。
〔スー・チー 舒淇 Shu Qi〕
本名:林 文慧
生年月日:1976年4月16日
出身地:台湾 台北市
身長:168cm
スリーサイズ:B86 W61 H89
オフィシャルサイト:Shu-Qi Official Website 2006
ロレッタ・リーXスーチー SEX&禅(1996)
夢翔る人 色情男女(1996)
ホーク/B計画(1998)
風雲 ストームライダーズ(1998)
美少年の恋(1998)
硝子のジェネレーション/香港少年激闘団(1998)
玻璃(ガラス)の城(1998)
ポートランド・ストリート・ブルース(1999)
レジェンド・オブ・ヒーロー 中華英雄(1999)
スイート・ムーンライト(1999)
ゴージャス(1999)
わすれな草(2000)
ブルース・ロウ 猛龍特技 香港スタント伝説(2000)
特攻!BAD BOYS(2000)
スパイチーム(2000)
スー・チーin トラブル・セブン(2000)
異邦人たち(2000)
ミレニアム・マンボ(2001)
マーシャル・エンジェル(2001)
ブルー・エンカウンター(2002)
トランスポーター(2002)
スー・チーin ヴィジブル・シークレット(2002)
クローサー(2002)
スー・チーin ミスター・パーフェクト(2003)
the EYES2 (2004)
百年恋歌(2005)
傷だらけの男たち(2006)
高校在学中にモデルとして芸能界にデビューした彼女ですが、96年20歳のときに「ロレッタ・リー×スー・チー in SEX&禅」で香港映画デビュー。ってかこの映画、あちらでは「三級片」と言われる、いわゆる「成人映画」だそうです。(見てましぇーん!見たいでーしゅ!)。ってことで、まあキャリアとしてはアダルト女優としてスタートしたわけです。同年のレスリー・チャン主演「夢翔る人 色情男女」で香港電影金像奨最優秀助演女優賞と最優秀新人賞をダブル受賞。これを期に、台湾・香港で出演依頼が殺到。99年には再び、香港電影金像奨最優秀助演女優賞を獲得して、名実共に香港映画界のスターになります。
168cmの長身でスタイル抜群、同じく細くて長い足。いわゆるアジアン・ビューティーですよね。ハリウッド・デビューの「トランスポーター」では、彼女の持つあどけなさと、華奢でかつセクシーさがよく出てました。日本でもかつて烏龍茶のCMに出てましたので、ご存知の方もいらっしゃるのでは?
ただ、クローサーでは殺し屋という役柄のリアリティがちょっと足りなくて、まあだからあの映画を一般の方でも見られるといえばそれまでなのですが。もちろん、スレンダーで足長セクシーは十分ご堪能いただけるはず。演技派とはちょっと違うかな?そういう意味ではまだ、ヴィッキー・チャオのほうがうまいかもしれない。彼女のグロッグさばき(?)のほうが、リアリティはありました。
エロいというよりは、爽やかアジア系、黒髪のアジアン・ビューティお好みの方にお勧めいたします。