2007.09.20

POPS

The Last Resort by EAGLES (1976)

今日も暑かった。こんな時にもクールにいかなきゃね!

・・・・無理・・・orz

ホテル・カリフォルニア
イーグルス

おすすめ平均:5
570年代を象徴する歴史的名盤
5風格漂う定番
5わが青春時代

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The Last Resort by EAGLES (1976)

彼女(アン・ハッチンソン)はロード・アイランドにある
プロヴィデンスという町から逃れやって来た
古い世界のしきたりが
影のようにのしかかることから逃れて
彼女はまるで避難民のようにぼろぼろになりながらも
希望と夢をいっぱい背負っていた
かつて海を渡り新大陸にたどり着いた
彼女の父親と同じように

プロヴィデンスは
人びとの微笑であふれる場所だと聞いていた
先住民の暮らしぶりや
彼らがどれほどその土地を愛していたか
人びとは口々にその話をしていた
だからこそさまざまな場所から、
たくさんの人たちがロッキー山脈の分水嶺を目指して
西へ西へとやってきた
ある者は新しい暮らしをもとめ
ある者は古き何かから隠れ住まうために

決して安らぎはしない時間を過ごして
混んだバーを巡り歩く
そんな場所では君にすべてを語る時間などありはしない
彼らが何故そこを「楽園」とよんだのか
僕にはわからないんだ
誰かが山を切り開いている間に
町は山に変わってしまったのだから

砂漠の砂を巻き上げながら
ひんやりとした風が吹き抜けてゆく
それは大渓谷を超え
富と権力に餓えた人々が群れ遊ぶ町マリブへと流れてゆく
ネオンに照らされた道づたいに

金持ちたちがやってきて聖なる大地を強姦したけれど
誰もが見て見ぬふりをしていた
金持ちたちが邪悪な箱を積み上げては
悲しいかな人びとは競ってそれを買い込んだ
彼らはそこを「楽園」とよんだ
そうなって欲しいという願いを込めて
スモッグに霞む太陽が海に沈むのを眺めながら

君はこの土地を離れ
大海原の向うラハイナを目指すことも出来る
もう随分前に宣教師たちがそうしたようにね
彼らは「神の子来たれり」と書かれた
ネオンサインさえも掲げていたんだ
そして彼ら白人の積荷(有色人種)をすっかり降ろし
白人が支配する大陸を作り上げたのさ

誰がすべてを理解し世の中を正してくれるのか
それは一体誰のためなのか
新たに開拓する場所さえない「開拓者精神」
今ここでわれわれにその場所を作り出せというのか
この期に及んでもまだ己の限りない欲望を追い求め
血塗られた行いを正当化しようというのか
運命の名において
いや神の御名において

日曜の朝
君は目の当たりにするだろう
彼らが一斉に立ち上がり歌い始める様を
彼らは「来世こそが楽園」だと声そろえて歌うのだが
僕にはどうしてもそれが理解できない
君は君で
きっとどこか知らない場所を「自分の楽園」と呼び
そしてついには
それをあきらめることになるだろう

(訳詩:BOSS)

60年代に吹き荒れた人種差別の嵐。そして同時にアメリカの気高き開拓者精神は、「東南アジアに自由を!」の十字の御旗の元にジャングルと泥沼に足を踏み入れていきました。そんな時代に「愛と自由と平和」を願った彼らもまた、逃れることの出来ない掟にしたがって生きてきてしまった。楽園を見つけることも、楽園を作ることも出来なかった。かつて先住民の国を席巻した彼らの祖先のように。

「スピリッツは死んだ。」

このアルバムは、「Hotel Carifornia」で提示された彼らの懺悔を、この歌で開放しています。人びとが、いつの時代になっても「最後の楽園」を求め続けることを、悲しむこともなく、見つめ続けるようにと促しながら・・・。

いま、中東で起こっていることは、この時代の憂鬱とはたしてどう違うのでしょうか?

「インド洋上での給油活動を国連が評価している。」

それは正義なのでしょうか?それとも詭弁なのでしょうか?

昨日の「Hetel Carifornia」よろもむしろ、この歌を聴いて欲しかったのです。昨日のはその伏線ということで・・・。この曲のタイトル「The Last Resort」、BOSS'sColumnの前の私のブログのタイトルだったことをご存知の方はいらっしゃいますかねぇ〜。私の人生もまた、「私自身の最後の楽園」を探す旅なのかもしれません。

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