わたしの胸に潜んでいる
黒々と渦巻く不安たち
たくさんの人ごみにまぎれても
わたしだけ一人落ちてゆく感覚
明日を信じることが出来ず
寝返りを繰り返す幾夜を過ごし
目覚めたことが間違いだと
小鳥のさえずりさえ憎んで
投げかけられる暖かい言葉も
ありがとうとしか応えられない
見守ってくれる人たちの微笑みも
わたしの体を突き抜けてゆく
それでもこうして生きていて
胸いっぱいに息を吸い込み
日差しを受け風を受け
めぐる季節を駆けている
不安な夜を過ごせるようにと
月に星に見守られている
そんな私の願いはひとつ
そんなつまらない私の願いは
あなたがそばにいてほしい