2007.10.16

COLUMN

「狩猟民族、ちょっと振り返る。」

この週末は、西井川林業クラブの行事に参加し、地元の母校でもある小学校の児童と戯れてまいりました。午後からは、同じくクラブの体験館に行って、先日焼いた炭の加工と袋詰め。詳しくはこちらから・・・。昨日の月曜日は、私用でお休みをいただいておりました。

由布姫も雪斎もこの世を去ってしまいました。国という定義が町レベルから全国統一へと広がろうとしていたこの時代。雪斎の遺言のように、今川家には松平元信、後の徳川家康が元服。永遠に続くかに思えた下克上の時代、国という定義の混乱の時代、私利私欲と世直しの理念の混沌も、200年続く泰平の時代へと滑り出し始めます。

さて、来月に例会で報告をすることになっていることもあって、これまで6年間、社業としてあるいは社長個人としてやってきたこと、出来なかったことなどを、まとめる前にいろいろと振り返る時間を持つようになりました。(だって○山ちゃん、急に明日中に!とか言ってくるし・・・)というか、ふと考えてるレベルではありますが・・・。報告内容としては、「会社の強み弱み」ということなのですが、さて、私が6年間追い求めた「強み」とは一体何だったのか?

コンサルをしていると、「強みと弱み」と言えば「機会に脅威」、泣く子も黙る「SWOT分析」が「南無阿弥陀仏」の呪文のようなものです。もちろん事が自社のことで、事業方針や戦略、戦術レベルに至っても、このSWOTの概念ははずせない。

たとえばうちの主力商品・サービスは、Web制作&システム構築。これが定義した香川の中堅・中小企業・個人事業主という市場の中に存在(顕在・潜在)する、「機会と脅威」を明確にした上で、機会に対して自社の強みを組み合わせる。弱みと脅威を克服する。ってなことがSWOTの活用となるわけですが・・・

結局「強み」とは、他の誰にも出来ない、負けない、まねの出来ないこと。それは零細企業の場合は、経営者そのものや社員という個人レベルの実力や保有技術、成長力などにかかっています。もちろん「組織」と呼ばれる仕組みや、「プロセス」と呼ばれる仕事のやり方、それらを通過したものとしての原価と付加価値という財務的側面もあり、社長・社員だけが立派に成長しても、それだけで簡単に「強み」を手にすることは出来ませんし、たとえ一時手にしたとしても、ゴーイング・コンサーンすることが出来なければ、それは会社とはいえません。

ただ、中小零細企業では、人の能力不足をカバリングできるような「仕組み」の構築は不可能でしょうし、どんな経営者・社員がやってもうまくいく「商品やサービス」を手にすることも不可能に近いでしょう。結局はその会社に所属するすべての個人が(2割8割などという手ぬるい話ではなくすべてのステークホルダーが)、同じ市場に参加する他の企業の経営者や社員さんたちよりも優れた人材として先頭集団を形成し、ゴールなき戦いを走り続けなければいけない。経営陣、そして社員の皆さん、どうか気付き、学び、成長し続けてください。いつも言ってるように、「去年と同じことをしている人間は、うちには必要ありませんから!」

でも、向かっている方向は正しいのか?それを指し示すのは、経営者の責任なんでしょうねぇ〜。トホホ社長の脳みその霧は、一向に晴れません。ってか、この考え自体があってるのかどうか・・・。

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