2007.11.13
「御社の営業がダメな理由」 藤本篤志 著
営業部長のデスクの上にあったので、ちょいと借りて読んでみました。
「2割8割の法則から、優れた人材は中小企業にはこない。営業職も同じ。」
そうでしょうか?私も含めて、世の中は普通の人間で構成されているし、優れていると言う定義自体もよくわからない。旧帝大卒が優れているという、妙な価値観の物差しでしょうか?勉強が出来ることと、賢いことは別だと思うのですが・・・。
「標準社員に注目する」
言わんとしていることはわかるのですが、いわゆる営業マンの日常活動の効率化だけでは、物は売れない。しかも向こう何十年と続く継続を求められる時、この本の体験談で語られるような逆転サヨナラ・ホームランでは説得力に欠けますなぁ〜。
「営業日報をやめてヒアリング」
毎日のミーティングは大切ですし、それがあれば営業日報は重複し、無駄なような気がします。しかし、文字にすることで見えてくることも沢山有る。その情報の中から宝物を見つけるのも、上司の仕事ではないでしょうか?少なくとも、うちではやめるつもりはありません。それよりも、昼間サボっている社員がいることを知らず、それをヒアリングで見つけようとすること自体、管理不能に陥ってはいないでしょうか?
うちでも、常にどのように営業展開してゆくかは、企業存続と共に影のように横たわる永遠のテーマです。技術とかなら、修行し研鑽すれば有る程度までなら何とかなる。ところが買ってくれるお客様を創造するという「営業」は、お客様という人間や別の組織がメインプレイヤーですから、こちらサイドだけでどうにかなるものではない。
そういう問題をどう打破してゆくのか?この本からは、何も得られません。「凡人は足で稼げ!」のススメ?っていうか、こんな内容で出版ってできるんだ・・・。なら、書いてみろ!?す、すいません、私には無理です。失礼いたしました。