2008.04.05
16 BLOCKS 邦題:16ブロック
48時間という映画があって、48時間を約2時間で見せてくれます。この映画は、見たとおりの時間進行。つまり、ある日の2時間のドラマです。この手法は、「ビフォア・サンセット」って映画でもやってましたが・・・。まあ、作る側からすると結構大変かも!?
ニューヨーク市警の刑事ジャック(ブルース・ウィリス)は、捜査中の事故で足を悪くし、今では酒びたりの堕落した日々を送っています。ある日、夜勤明けのまま裁判所まで、黒人の証人エディ(モス・デフ)の護送を指示されます。裁判開始まで2時間、目的地まではわずか16ブロック、15分もあれば済む用事のはず。が、彼らは途中で猛烈な妨害を受け、それこそ命がけの護送をしなければならないことに。
お楽しみは、いわゆるバディ映画特有のジャックとエディのテンポのいいジョークや会話。この手の映画の定番である、おしゃべりでお調子者の黒人チンピラと、気難しい白人刑事の掛け合いです。そしてその会話を通して、二人はたったひとつでいいからよい行いをしてこの世を去ろうと決意します。
実はこの二人は対照的に描かれており、悪事を重ねながらもまっとうに生きようとするエディに影響され、過去を引きずって未来を見出せないジャックが、エディの暖かい人間性に触れることで気持ちを前向きに持ってゆく構図にもなっています。個人的には、デビッド・モース、好きなんですが・・・。
世知辛い世の中、一歩間違えればエディになりかねなかったり、ジャックのような正しい立場にいたとしても、未来に希望をもてないことってありますよね。二人は、そんな私たちに、ささやかなエールを送ってくれているような気がします。
注目はラストシーン。ここだけ見るための2時間でも、お勧めの映画です。
出演:ブルース・ウィリス,モス・デフ,デビッド・モース,ジェナ・スターン
監督:リチャード・ドナー 2006年
BOSS的には・・・★★★☆☆
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
2007-11-07
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おすすめ平均:
非常に興味深い映画
結局は人を思いやる気持ち
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