2008.04.20
「静謐な時間・・・のはずが・・・」
総会明けの昨日、つまりは某会支部長第一日目は、土曜日ながらお仕事でした。いや、土曜日に仕事をするのはあたり前ですよね!本当に、最近はゆとりとか何とか訳のわからない話で、日本中鈍ってしまって・・・。しかしです、それも午前中まで・・・って、結局半ドンかよ・・・はぁ〜。
で、午後からは市美術館に行ってきました。「印象派の巨匠ピサロ展」と題して、オックスフォード大学シュモリアン美術館所蔵のピサロと息子たち、その他当時の画家の展覧会です。
ピサロは実は、カリブ海セントトーマス島の生まれ。そうです、あの、ロリンズ・ブヒブヒのセント・トーマスですよ、sakikokeさん!って、絵には全く関係ないのですが・・・。
で、「印象派の巨匠」とは言うものの、多作でありながらいわゆる代表作と言うものはありません。8回の印象派展すべてに出展しはしましたが、どちらかといえばモネやマネ、ルノアールなどの影に隠れてあまり目立たない存在です。彼自身も、周りの影響を受けやすく、また主義主張を一貫して押し通すような人物でもなかったようです。
今回の目玉は、1888年作「窓からの眺め」というスーラとかに影響を受けた後期印象派の一枚でしたが、私的にはとなりにあった小さな水彩画が一番気に入りました。こいつはどうも習作らしく、絵葉書も売ってませんでしたが・・・。ここの美術館はカミーユよるは息子のシュリアンの所蔵の方が多いようです。
それにしても、前半はスーラの絵を探しまわってるおじさんが「ないない」とうるさくて、後半は毛糸の帽子をかぶったおばさん二人組ががやがやしてました。スーラはありません。それと、おしゃべりは喫茶かご自宅で!傍若無人ですなぁ〜まったく!
個人的には残念ながら、吸い込まれるような作品には出会えませんでしたが、身近な場所での巨匠の作品に触れ、豊かな午後のひと時を過ごさせていただきました。たまにはこういう時間も持たないと、心が乾いてしまいますから・・・。
「View from my Window, Éragny-sur-Epte」C. Pissarro 1888.