2008.04.08

Movies

THE BLACK DAHLIA 邦題:ブラック・ダリア

戦後間もない1947年。ロスを震撼させた実話の猟奇殺人事件を追う二人の警官の物語。サスペンスですなぁ〜。猟奇殺人が題材といっても、スリラーとかスプラッターではありませんので、気の弱い方もご安心を!?多分・・・保障はしませんが・・・。

かつてプロボクサーだった二人の警官、バッキー(ジョシュ・ハートネット)とリー(アーロン・エッカート)。二人はロス市警の親善試合で戦い、その後特捜部に抜擢されてコンビを組み捜査に当たることになります。少女を狙った強姦魔を追って張り込み中に銃撃戦になりますが、同時に腰から切断され内臓が取り出され、口は耳まで切り裂かれた若い女性の全裸死体が空き地で発見されます。

って、この辺でもう駄目な人は駄目なんですよね。まあ、そういう私も怖いもの見たさではありますが・・・。で、主人公の二人は事件解決のため捜査を進めてゆくのですが、平行して先の強姦事件とある犯罪者の仮出所とが絡み合い、リーの恋人であるケイ(スカーレット・ヨハンソン)があれこれ(!)絡み合い、事件は真相に近づいてゆきます。

この映画は、「L.A.コンフィデンシャル」の原作者でもあるジェイムズ・エルロイの小説を元に、「アンタッチャブル」で有名なブライアン・デ・パルマが映像化。ということで、普通じゃないよね!というような妙な期待も高まるのですが・・・。

正直、ちょっとややこしいのです。事件の絡み合いと登場人物の三角関係にその他の人たちを巻き込んだ人間模様が、なぜかべたついて、すっきりと物語にのめり込めない。40年代の匂いも、スクリーンからはしてこない。結果的にはすべての物事は帰納的に白日の下にさらされ、私たちは納得を強要されるのですが、「そうなの?」と疑心暗鬼が残ってしまう。この辺は原作の複雑さのせいなのか、制作の懲りすぎのせいなのか・・・。まあ、理論的な志向のできる方なら、名探偵コナンよりは納得の2時間かもしれません。

私的には、女性陣に惹かれまして・・・。ケイ役のスカーレット・ヨハンソン、そうあの「アイランド」でこき下ろした彼女なのですが、この映画では実に美しく撮ってもらえてる。ん・・・いい女です。で、バッキーが惚れた大富豪の娘マデリン役のヒラリー・スワンクは、「ミリオンダラー・ベイビー」の彼女なんですが、今回は黒髪に黒いドレス、下着も黒で、なかなかエロさが出てます。バッキー、いっちゃうはずです。死体となってしまったエリザベス役のミア・カーシュナーも、回想シーンでのパルマ監督自身とのやり取りでは、ええ女してます。特に彼女の目が印象的でしたなぁ〜。

それにしても、いくら刑事でも丸腰の女を撃ち殺しちゃいかんでしょう!?

って、なんだか作品よりそういうことばかりのコメントになってしまいましたが、結局そういう映画かよ〜?と言われると、そうかも!エルロイ&パルマって言うとちょっと当てが外れるかもです。でもって、サスペンスとしてはまあまあの映画ではないかと。ペアで見ていただければ、違った効果も期待できるかも。

出演:ジョシュ・ハートネット,スカーレット・ヨハンソン,ヒラリー・スワンク,アーロン・エッカート

監督: ブライアン・デ・パルマ 2006年

BOSS的には・・・★★☆☆☆

ブラック・ダリア コレクターズ・エディション 2枚組

東宝
2007-05-18
Amazon.co.jp ランキング: 8309位

おすすめ平均:3
3焦点がどこにあるのか分からない作品
3う〜ん・・・
1謳い文句にだまされないほうが

Amazon.co.jpで見る by Azmix

INDEX

CATEGORY

ARCHIVE