2008.07.27
Tears of the Sun 邦題:ティアーズ・オブ・ザ・サン(2003)
別にあえてセレクトしてるわけではないのですが、またまたブルース・ウィリス主演作。今回は戦争ものです。
ブルース・ウィリスと対照的な軍人役がトム・ハンクス。ブルースがビック・モローだとするとトムはリック・ジェイスン!?って、わかる人にだけのお話ですが・・・
アメリカ海軍特殊部隊シールのウォーターズ大尉(ブルース・ウィリス)にとって、人生とは戦場であり人生の目的は軍人としてのミッションの遂行でした。
新たに与えられたミッションは、内戦状態にあるナイジェリア国内に取り残された米国人女医リーナ・ケンドリック(モニカ・ベルッチ)を救出するというものでした。任務遂行率100%の彼と7人の部下のチームにとっては、よくあるいつものミッションだったのですが・・・。
いやいや、いくら売れっ子部隊とはいえ、帰還後休暇も無しの新たなミッションはないですよねぇ〜。この辺で、ちょっとノンフィクとしての感情移入をそがれるBOSS。
戦争という殺し合いとその犠牲者に、軍人と医者という異なった視点からアプローチしてゆきます。コックローチではありません。まあ、あたり前にいけば最終的には人間愛に行き着くわけですが、そこにミッションではないものを持ち込む為に「善行」をさせ、構図として「ウォーターズ:善 V.S. 反乱軍:悪」という過度に単純な図式になってしまってる。
いずれこのブログでも紹介すると思いますが、「サルバドル」という映画があって、戦場では善と悪が簡単に入れ替わってしまう、そういう意味の戦争の悲惨さが見事に描かれていました。
ウォーターズ大尉の心情の変化を通して、人として大切なものを、死と隣り合わせのスリルの中でなかなかうまく表現されていたとは思いますが、どうしても「人道上」と「内政干渉」の壁にぶちあたってしまう。イラク進軍は「人道」なのか「内政干渉」なのか・・・「コソボ」は?「ボスニア」は?
ラストはものすごい銃撃戦です。M16ってそんなに弾、もちません。犠牲者も出ますが、そんなもんじゃすまんでしょう。でもって、あっけないエンディング。せっかくうるうるしながら見ていた私も、いきなり興ざめ。
まあ、ややこしいお話は置いとけば、ヒューマンドラマとしてなかなかよく出来てる。アルマゲドンよりは、素直に涙できるブルース作品ではないでしょうか?
「イタリアの宝石」と呼ばれるモニカ・ベルッチの魅力をもう少し出してもよかったかもね!せっかくなんだから・・・って、何が?
出演:ブルース・ウィリス,モニカ・ベルッチ,コール・ハウザー,イーモン・ウォーカー,ジョニー・メッスナー,ニック・チンランド,チャールズ・イングラム
監督:アントワン・フークア(2003年)
BOSS的には・・・★★★★☆
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2007-06-27
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