2008.08.16
LIVE FREE OR DIE HARD 邦題:ダイ・ハード 4.0
「世界一不運な男」ジョン・マクレーン刑事が、悪夢のような状況の中、「やけくそ魂」だけで立ち向かう大人気アクション・シリーズの4作目。監督は、「アンダーワールド」のレン・ワイズマン。ブルース・ウィリス自身も製作に関わっています。
その後のアクション映画の方向性を決定付けた一作目「ダイハード」から早20年。命を懸けて守った妻ホリーとはすでに離婚し、大人になった娘ルーシーからは嫌われている。ある夜更け、一人のハッカーの若者を署まで送り届けるだけのはずだったのが・・・
1作目、2作目ではアクション大作でありながらも、密室的閉鎖感がスクリーンの緊張感とテンションをあげていました。3作目では、舞台をニューヨーク全体に広げたため、本来このシリーズの持っていた緊迫感はやや薄れてしまいました。
今回、筋金入りの「ダイハード・マニア」であるワイズマンとウィリス自身のアイデアは、これまでのマクレーンのアナログな体力v.s.テロリストや同行するハッカーらのデジタルな知力と言う構図。これなら、新しいファンも自然に物語にはいっていけますよね。
若者を取り込む仕掛けは他にも、マギーQとか、Macガールのジャスティン・ロングの娘役起用とか・・・。ワイズマン、なかなかしたたかなワイズマン(!)です。
全体の物語は、あるかもしれない世界の中で展開してゆくわけですが、パートパートで見ると、もうこれってワイズマンがマクレーンにやらせたかったこと、全部やっちゃってるって感じ。そして、そんな無謀なリクエストに、相変わらずの「やけくそ魂」で応えてくれるのが、我らがマクレーン刑事。
なにせ、自動車をぶつけてヘリは落とすわ、マギーQは車ごと落っことすわ、F-35にミサイル攻撃されたって叩き落しちゃうし・・・。ちょっと、「アンダー・ワールド」に振りすぎてねぇ〜?ありえねぇ〜?と、昔からのマクレーン・ファンをかなりなくしてしまったかな?
まあ、なんといいますか、現代版西部劇とでもいいますか、シェーンみたいに無口じゃないですが、倒されても倒されてもストイックに悪に立ち向かう姿は、ある意味「サムライ魂」なのかもしれません。停電しようが、信号機がぶっ壊れようが、とりあえずよその国のことですので、気楽に楽しめるアクション大作です!
私は「雨を見たかい」の現役世代ですが、CCRのオールドファッションがいかしてます!ちなみに、劇中のジョンの「ワシントンD.Cへ犯人を護送するだけだったのに・・・」は映画「16ブロック」の、娘に「その呼び方はやめろ」というのは映画「アルマゲドン」のパロディです。
出演:ブルース・ウィリス,ジャスティン・ロング,マギーQ,ティモシー・オリファント,メアリー・エリザベス・ウィンステッド
監督:レン・ワイズマン 2007年
BOSS的には・・・★★★☆☆