2008.08.14
Nikita 邦題:ニキータ
グラン・ブルーを作ったリュック・ベッソンとエリック・セラのタッグが作ったフランス製アクション・サスペンス映画。
深夜のパリ。とある薬局に麻薬中毒の少年少女が忍び込みますが、警官隊と銃撃戦となり、レジの下にひとりうずくまっていた少女ニキータ(アンヌ・パリロー)だけが生き残ります。警官に声を掛けられた彼女は、銃を奪って警官を殺してしまいます。
終身刑を言い渡された彼女に、別の生き方の選択肢を呈示したのは、彼女の生存能力の高さを買った政府秘密機関の工作員教育係ボブ(チェッキー・カリョ)でした。始めは激しく抵抗していた彼女も、他に選択肢がなく、また先輩アマンド(ジャンヌ・モロー)のアドバイスを受け、3年後には一人前の女殺し屋に変貌します。
23歳の誕生日、ボブに連れ立って初めて外出を許された彼女は、彼からのプレゼントの包みを開けると・・・。
アクション物ですし、フランス物です。殺人もありですから、フランス的にとってもハードです。特に彼女がボブの元で訓練を積んで行く前半の張り詰めた展開は、さすがベッソンです。ニキータが華奢な手でぶっ放すハンド・キャノン「デザート・イーグル」の迫力を、彼女の激しい生き様が超えてゆきます。
当時、アンヌとベッソンは夫婦だったんですよね!奥さんにここまで演技させる彼は、その後自らの小説の映画化で主演したミラ・ジョボヴィチと再婚することになります。
TAXIのリュック・ベッソンよりは、はるかにこちらのほうが彼らしい。ある意味、グラン・ブルーの地上アクション版、屈折した愛の形、トリコロールの赤?でしょうか!
出演:アンヌ・パリロー,ジャン・ユーグ・アングラード,チェッキー・カリョ,ジャンヌ・モロー, ジャン・レノ
監督・脚本:リュック・ベッソン 1990年
BOSS的には・・・★★★★☆