2008.08.03

Movies

女帝 邦題:女帝[エンペラー]

先日は「イタリアの宝石」モニカ・ベルッチでしたので、今日は「アジアの宝石」チャン・ツィイーの主演映画「女帝」をご紹介。彼女に惚れこんだフォン・シャオガンが、思い入れを込めて作った映画だそうで・・・。かのシェークスピアの「ハムレット」をベースにしたという歴史絵巻。

時は西暦900年ごろ。3世紀も続いた唐の世が終わり、五代十国とよばれる乱世の時代。皇太子ウールアン(ダニエル・ウー)に想いを寄せていたワン(チャン・ツィイー)は、その想いとは裏腹に彼の父である皇帝の妃となります。ウールアンへの想いを押し殺し、皇帝に身も心も捧げていたワンでしたが、その皇帝は実の弟であるリー(グォ・ヨウ)によって殺害されます。

皇帝崩御によって新皇帝となったリーは、先帝の妃である美しいワンを我が物とするため、彼女を妃に召し、また自らの身を守るため、呉越で隠遁生活を送っていたウールワンに刺客を送ります。

先帝と皇太子への消えぬ思いは、ワンを復讐の策略へと向かわせ、最後には国を治める「女帝」としての権力をも手にしようと望むのですが・・・。

チャン・ツィイー、美しいですね。でも、「彼女に惚れこんだ」割には、あまり美しく描けてるとは思えません。彼女も全裸になってがんばってるんですが、どうもピンとこない。思うに、彼女の女としての「色香」が描けていないのだと思います。匂ってこないのです、フェロモンが・・・。

映像的には、ヨーロッパでもハリウッドでもない、東洋的といいますか、強いコントラストの美しい描写を目にすることが出来ますが、使用目的の不明な、もういいですレベルの「ワイヤーアクション」に、迫力を出すためだけのスローモーションは、かえって人物の心理描写の邪魔でしかありません。

そんな姑息なものに気をとられているうちに、物語はエンディングを迎え、ワンは一体何を思い、何を望んだのか、ウールアンはどういうキャラだったのか。何にもわからないまま、終劇となります。
チャン・ツィイーの熱烈歓迎ファンの方へ。もしくはワイヤーアクション初級の方へ。個人的には、リーを演じたグォ・ヨウが、なかなか微妙にうまかったのでは?と・・・。

出演:チャン・ツィイー,ジョウ・シュン,ダニエル・ウー,グォ・ヨウ,フォン・シャオミン

監督:フォン・シャオガン 2006年

BOSS的には・・・☆☆☆☆

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4残念!!!!!
2映像はきれいだけど
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