2008.08.13
UNDER THE TUSCAN SUN 邦題:トスカーナの休日
アメリカでベストセラーとなった同名小説をハリウッド版「Shall We ダンス?」の脚本家であるオードリー・ウェルズが映画化したもの。主演のダイアン・レイン、顔立ちが好きですが、実はたまたまネットで見つけた「トスカーナ」に私も憧れて・・・。
自身女流作家ですが、最近は創作活動から遠ざかり、他人の作品の書評を書いているフランシス(ダイアン・レイン)。ある日突然、夫から離婚を告げられ、自らの「家庭」の象徴であった愛する我が家をやむなく手放すことになります。
レズ(!)の友人パティ(サンドラ・オー)から、ゲイばかり(!)のトスカーナ・ツアーをプレゼントされ、最初は渋っていた彼女も、心機一転とイタリアに向かいます。そして観光旅行中、「売り家」の看板を見て「ブラマソーレ (太陽に焦がれる者)」という名を持つ築300年の荒れ果てた家を衝動買いしてしまいます。
延々と続く古い屋敷の改修工事や四季折々の行事など、地元の人々との交流を通して、閉ざされていた彼女の心も次第に開かれてゆきます。異国に溶け込んでゆく彼女の姿が、ほとんど喋れなかったイタリア語をマスターしてゆくプロセスと重なります。
ありがちなイタリア流の恋模様と、「もう若くない」という彼女の年齢への焦りとお手軽な恋への葛藤、若い10代の恋人たちの純粋な恋が、イタリアの明るい太陽の下で重なり合います。人生とは、恋とは、愛とは、家族とは・・・。この映画は、そういうヒューマンドラマの玄関ドアをノックまではするのですが・・・。
原作を読んではいませんが、もう一歩踏み込みが欲しかったですねぇ〜。女性監督特有のタッチとふわふわした構築感は、男性にはちょっと物足りないかも。サンドラ・オーもラウル・ボヴァも、個人的には若干の嫌悪感を持ってしまい、フランシスへの感情移入の阻害要因になってしまいました。
主人公のダイアン・レイン、懐かしいです。彼女が10代で主演した映画「ストリート・オブ・ファイア」で彼女を見初め、翌年の「コットンクラブ」では、リチャード・ギアと堂々の演技でした。
ただとっても美人なんですが、彼女自身も演技がストレートといいますか、性格俳優で性格がストレートといいますか・・・。ただ、この作品を見て歳を重ねた彼女が、これからいい演技をしてくれるような気がしました。
お目当ての、田園風景やアルノ河とかの風景をもっと見せて欲しかったなぁ〜。もう少し、コクも味も欲しかったなぁ〜。私は女性監督とは、相性悪いのかな〜?私が女性なら、「★★★」くらい???
出演:ダイアン・レイン,サンドラ・オー,リンジー・ダンカン,ラウル・ボヴァ,ヴィンセント・リオッタ
監督:オードリー・ウェルス 2003年
BOSS的には・・・★★☆☆☆
おすすめ平均:
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