BOSS's COLUMN

2008.09.18

PERFECT STRANGER　邦題：パーフェクト・ストレンジャー

女性ジャーナリストとその友人が、巨大広告会社の社長の女性疑惑と友人の変死の謎に迫ってゆくサスペンス・スリラー。ヒロインは、００７/ダイ・アナザー・デイでボンドガールのジンクスを演じたボディコンシャスなハル・ベリー、広告代理店のボスにはブルース・ウィリスが出演しています。

上院議員候補のスキャンダル・スクープをすんでのところで握りつぶされた、ジャーナリストのロウィーナ（ハル・ベリー）。彼女は女性でありながら、男性として記事を投稿していました。そんな彼女の幼馴染グレースが、ある日変死体で発見されます。

直前に彼女から聞いていた広告業界の大物ハリソン・ヒル（ブルース・ウィリス）の不倫スキャンダルが、彼女の死に関係してるとにらんだロウィーナは、友人の元同僚マイルス（ジョヴァンニ・リビシ）の協力を得て、ヒルに接近してゆくのですが・・・。

ハリソン・ヒルは女性にだらしない。その辺を、ブルース・ウィルスがうまく演じています。彼が女性に近づく手段は、社内のほかもっぱらAOLのチャット・ルーム。物語の中にもふんだんに、ネットやパソコンが登場します。

まあ、基本的には謎解き話なのですが、こういう映画は主役のセクシーさとか、シーンのエロさが重要。そういう意味では、かつてボンドガールも勤めたハル・ベリーは適任だと思うのですが、どうも私的にはエロく思えない。００７ではあんなにボデコンばりばりで、ジェームズをくらくらさせたのに、どうもなんだか変なにおいが鼻につく。

度々登場する彼女のセクスィーなドレス姿も、同じドレスだし、どうみてもセクスィーというよりは、自堕落なイメージ。マイルス役のジョヴァンニ・リビシも、なんだか病み上がりと言うか、まだ療養中って感じの表情がどうもいただけない。どうもミスキャストな上にカメラアングルが悪いような気がして・・・。

サスペンス物らしく、ファイナルサプライズはあるのですが、それまではサスペンスらしいゾクゾク感も皆無に近い。

この辺が、ジェームズ・フォーリーの限界なのか・・・。タイトルのパーフェクト・ストレンジャーを、みんなが演じきってるようにも思えないし・・・。

ということで、一味違ったブルース・ウィルスを見たい方、あるいはハル・ベリーの熱狂的ファンに方にだけお勧めしておきます。

それにしても、悪い奴はどうしてBMWに乗ってるんだ・・・。だって、そうだから仕方ない？？？^_^;