2008.10.09
金融産業って?
連日の世界の金融市場の混乱も、各国の協調介入やアメリカの金融機関に対する公的資金注入の発表を受け、少し落ち着いた感じですね。よかったよかった。って、まだまだICUからは出られませんが・・・。
夕べのテレビでは、「IT関連産業と並ぶ、21世紀型産業である金融産業・・・」という報道がされていました。えっ?「金融産業」なんて分類、あったの?
うちもまあ、「IT関連産業」のはしくれではあるのですが、個人的には産業分類としては「IT関連」も「金融関連」もあったとしても、それ自体では本来何かを生み出すものではない、ITは情報伝達の手段という意味で神経系であり、金融は血液でしかない。
実態は骨格であり筋肉であり内蔵であり、それらをすべて司るのが脳であると思います。いわゆる農林水産に鉱工業、そして第3次産業であるサービス業。それを司るのは、人。
人が生き、暮らしてゆくためにそもそも必要であるそれらの産業こそが、決して衰退もなくなりもしてはいけないものだと思うのです。
破綻した外資系証券会社の日本法人の元社員が、土地を証券化、つまり母なる大地を紙切れに変えることで、簡単に数億、数十億の利益を稼ぎ、30代にして年収3000万円だったとか。200万円の腕時計を買ったとか・・・。
それはどうみてもやはり何かがおかしいと思います。もちろん羨ましいですが・・・^_^;
たった1円の貨幣価値。それは1円の感謝に対する正当な対価であること。そういうことの積み重ねの大切さ。そんなことから遠く離れてはいけないと、窓から流れ込む秋風を感じながら思いつつの東奔西走でした。
ドライブのBGMは、didoの「Life For Rent」。初秋に相応しい「ディーバ」の一人です。