2008.10.13
Star Wars:Episode III -Revenge of the Sith 邦題:スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐
スターウォーズもエピソード3、いよいよダース・ベイダーが誕生します。前作からどういう展開で、かの「プシュー」の悪の権化が誕生したのか・・・。今日もこれで始まります。
「遠い昔、はるかかなたの銀河系で・・・」
「戦争だ!共和国を襲うシスの暗黒卿ドゥークー伯爵。双方に英雄が生まれ、悪が世を支配した。ドロイド軍を率いるグリーバス将軍は、共和国の首都を急襲。パルパティーン最高議長を誘拐した。分離主義者のドロイド軍が人質を連れ出そうとする頃、2人のジェダイ騎士が、その阻止に向かった。」
胸を患っている(?)グリーバス将軍の急襲を受けた共和国、評議会はオビワン・ケノービ(ユアン・マクレガー)とアナキン・スカイウォーカー(ヘイデン・クリステンセン) に、人質となったパルパティーン最高議長(イアン・マクダーミド)の救出を命じます。
ジェダイの騎士でありながら、前作でどさくさにまぎれてパドメと結婚したアナキン。パルパティーンは、秘密の結婚に悩むアナキンに近づき、フォースの暗黒面、ダークサイドの力を勧めます。実はパルパティーンこそが、シスの暗黒卿ダース・シディアスだったのです。
母を亡くした時と同じように、自らの子供を身ごもったパドメの死の夢を見たアナキンは、死をも止める事の出来るダークサイドさえ身につければ、彼女の死を回避できると思い込み、また評議会が共和国を乗っ取ろうとしているというシディアスの陰謀に付け込まれ、ついに心を暗黒面に売り渡します。
そして、パドメはアナキンの子供を生みます。一人は男の子で「ルーク」、もう一人は女の子で「レイア」と名づけられ、それぞれ別々の星にかくまわれて育てられることになります。こうして、物語は1977年公開の「スターウォーズ」へとつながってゆきます。
エンディング近く、瀕死の重傷を負ったアナキンはシディアスに助けられ、黒い仮面とヘルメットをつけたダース・ベイダーとして生まれ変わります。
エピソード1から3までで最も出来がいいというか、本来のあのスターウォーズに最も寄り添ったと思われるこの3作目、2作目に見られた消化試合的な堅苦しさからはすっかり開放され、ダースベイダー誕生とジェダイたちの隠遁の運命、そしてルークとレイアの秘密が、スムーズに語られます。
ヘイデン・クリステンセンも、芝居うまくなってますよね!ユアン・マクレガーは、相変わらずO型っぽい、いいキャラ出してるし・・・。
ところで、77年の作品の功績のひとつに、映画音楽への管弦楽の再評価と言うものがありました。そう、かの有名なあのイントロもそうですが、全編さまざまなシーンで流れ、映像の効果をあげている音楽、なんだかとってもワグナーなんですよね!で、それはニーベルングのように「ライトモチーフ」効果も狙っているようです。
また、音楽の中にはマーラーを彷彿させるメロディもあったりして、これはまあマーラーはワグネリアンだし、彼の音楽が映画音楽的ですので、そう聞こえても「空耳あわー!」ではないわけです。
お目当てのナタリー・ポートマンも、撮影当時は24歳。前作のようなちょいエロなボディスーツっぽい衣装はありませんし、ご懐妊中ですので女と言うよりは母ですし、そういう事情でアクションシーンも無理ですから、個人的にはとっても寂しかった。
前作で、映像と音響がいいというお話をしましたが、いやこれがベストですね、すいません。SFXも5.1chも、申し分ありません。5.1ch大画面で見ると、宇宙空間を漂う浮遊感をたっぷり堪能できます。
ハリウッド映画にしては珍しく、まるでフランス映画のようなエンディングは、いよいよ77年作の超大作、「スターウォーズ」へと繋がってゆきます。
出演:ユアン・マクレガー,ナタリー・ポートマン,ヘイデン・クリステンセン,イアン・マクダーミド,サミュエル・L・ジャクソン
監督:ジョージ・ルーカス 2005年
BOSS的には・・・★★★★☆