2008.10.15
Star Wars:Episode IV - A NEW HOPE 邦題:スター・ウォーズ エピソード4 新たなる希望
さあ、いよいよ大河ドラマも本丸へ。1977年に公開され、大ヒット作となったあの「スターウォーズ」です。あの時代、今のような綺麗でかわいい映画館ではない、椅子の擦り切れた映画館で見た・・・。
「遠い昔、はるかかなたの銀河系で・・・」
「時は内乱のさなか。凶悪な銀河帝国の支配に、反乱軍は秘密基地から奇襲を仕掛け、帝国に対し初めて勝利を収めた。さらにその戦闘の合間に反乱軍のスパイは、帝国軍の究極兵器の設計図を盗み出すことに成功。それは”デス・スター”と呼ばれ、惑星をも粉々にするパワーを持つ宇宙要塞基地だった。凶悪な帝国軍に追われながら、レイア姫は盗み出した設計図を手に、故郷へと急いだ。」
かつて恒久の平和の保たれていた銀河共和国は崩壊し、今や銀河帝国が独裁体制を敷いて銀河系宇宙を支配しようとしていました。帝国独裁に抵抗する少数の人たちは、アルデラーン惑星のレイア姫(キャリー・フィッシャー)を中心に秘密基地から帝国軍に対してゲリラ戦をしていました。そうレイア姫とは、かつてアナキンとパドメとの間に生まれた双子のうちの一人。
銀河帝国の最新兵器「デス・スター」は、惑星をも一瞬で吹き飛ばしてしまうとてつもない兵器。その設計図を入手したレイア姫でしたが、帰路に帝国軍の宇宙巡洋艦にとらわれます。
その際、設計図と最後のジェダイの騎士「オビワン」に宛てたメッセージがR2-D2に記録され、C-3POと共に彼の住む砂漠の小惑星タトゥーインに送り込まれます。砂漠を彷徨い、ジャワ族に捕まり、売りに出されたロボットたちを買ったのは、なんと「ルーク」の義理の父でした。
そして、オビワンにメッセージを届けると言う使命を遂行したR2−D2は、途切れてしまったミッシングリンクを繋ぐことになります。
そうそう、もう一人と一匹のご紹介を忘れていました。密輸船ミレニアム・ファルコン号の船長ハン・ソロ(ハリソン・フォード)とその右腕チューバッカ(ピーター・メイヒュー)。エピソードの流れからするとちょっと異質なのですが(チューバッカはヨーダとも知り合いのはず!?)、まあこれが第一作とすると、ルークとレイアだけではやはりキャスト的に弱いですからねぇ〜。
あの時代、驚きだったのはファルコン号の戦闘シーンとエンディング近くのデス・スター攻撃シーン。今見ると、まあそれなりですが、当時はそのスピード感疾走感にぶったまげたものです。
当時は、ベトナム戦争の後遺症から、「俺たちに明日はない」「卒業」「イージーライダー」「明日に向かって撃て」「いちご白書」に「タクシー・ドライバー」と、名作ながらあまりに内省的な作品ばかりでした。そこにB級SF映画で、「娯楽」を再現したジョージ・ルーカス。
とにかく最初は、制作費は少ないわ、配給は消極的だわと散々な目にあった彼は、公開直後にハワイに住む友人のスティルバーグの所に転がり込んで隠遁生活をしたらしい。しかし、暗い時代にあって「真の娯楽」を求めていた人々は、(私も含めて)素直にこの映画に歓喜したのでした。
まあ、エピソード1から3までに先んじること20年ですから、いろいろと整合性の悪いところもありますし、物語性や社会性なども温度も色調も異なってはいますが、SFに戦争物、西部劇にラブロマンス、ヒューマンに時代劇などを強引にぶち込んで、かつ某大国とスピリットをもつゲリラとの映画をここまでまとめ上げて世に出した、ジョージ・ルーカスなる人物、これは絶対、ノーベル映画賞物です。えっ?そんな賞はない?失礼いたしました。
それにしても、アメリカ人はメダル好き?
1977年の第50回アカデミー賞、作曲賞、美術賞、音響賞、編集賞、衣裳デザイン賞、視覚効果賞、特別業績賞を受賞。
出演:マーク・ハミル,ハリソン・フォード,キャリー・フィッシャー,ピーター・カッシング,アレック・ギネス
監督:ジョージ・ルーカス 1977年
BOSS的には・・・★★★★☆