2008.10.11
Star Wars:Episode I - The Phantom Menace 邦題:スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス
その昔、映画館で見た「スター・ウォーズ」。正確には「エピソード4 新たなる希望」、「エピソード5 帝国の逆襲」そして最終章「エピソード6 ジェダイの復讐」。3年間隔で正月には待ちに待っていたのはもう30年も前になります。
そんな親子2代に引き継がれる壮大なスペース・サーガ「スターウォーズ・シリーズ」の序章は、1999年に公開されました。私たちは今、DVD化によって改めて全巻を時代順に追って楽しくことが出来るようになりました。今日はまずエピソード1から。
「遠い昔 はるかかなたの銀河系で・・・」
「銀河共和国を混乱が襲った。辺境の星との交易に税を課すべきか否か。貪欲な通商連合は武力での事態解決を図り、バトルシップ艦隊を出動。小惑星ナブーへの航路を封鎖してしまった。この非常事態に共和国議会は、果てしない討議を繰り返すばかり。共和国最高議長は事態打開のために、平和と正義の守護者ジェダイの騎士2人をひそかに通商連合側に派遣した。」
ということで始まった大河ドラマ。今回は、かのダースベイダーの幼少の時代です。そう、あのポッド・レースを堪能できる1巻。そして、オビ=ワン・ケノービは、ダースベイダーことアナキン・スカイウォーカーを師弟にすることになります。
物語は、かつてのスペース・ドラマだけではなく、政治問題や正義といった人間の問題や、フォースの表裏の問題など、随分と込み入ってしまいましたが、あのボット・レースの迫力で、やはり子供も、大人になった子供も十分楽しめます。
20年を過ごして、古びてしまったアイテムも、違和感なく近代化されていて、エピソードどおりに見ても問題なく仕上げられています。この辺が、ルーカスが最も気を遣ったところではないでしょうか?
そもそも、そこここに日本の文化とかサムライ魂のようなものが埋め込まれた本シリーズ。「フォース」って、やっぱり「グラマン」ではなく「カミカゼ」ですよね。
かの世界のクロサワも評価したという、リアリティ感を持たせるための細部にわたる汚しのテクニックも、SFXだけに頼ったこの手のSF映画にありがちなチープな作り物感とは一線を画しています。
エピソード4以降の、単純な善悪の構図ではないところが、やはりやや難しい感はありますが、おばさん顔のレーア姫キャリー・フィッシャーより、女王アミダラ演じるナタリー・ポートマンの方が好みの私としては、これはこれで十分かと。何が十分かは、本人もよくわかっていませんが・・・
いずれにしても、銀河の混乱は始まったばかり。平和が訪れるにはまだまだ、幾多の戦と長い時間を要しそうです。^_^;
出演:リーアム・ニーソン,ユアン・マクレガー,ナタリー・ポートマン,ジェイク・ロイド,イアン・マクダーミド
監督:ジョージ・ルーカス 1999年
BOSS的には・・・★★★★☆