2008.11.12
THE LORD OF THE RINGS: THE RETURN OF THE KING 邦題:ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
さてさて、超巨編「指輪物語」もいよいよ最終章。立て続けではありますが、これを書かないと次にいけないもので・・・。
タイトルは「王の帰還」。王とは人間の王国、ゴンドールの王のこと。実は私、ここまできて始めて、この事の重大さに気がついた次第で・・・。圧倒的な映像にたぶらかされていたと言うのは言い訳ですが、物語もこの辺をもう少し印象強くしてもらえてたらと思います。まあ、知ってしまった以上は、2度目からはバッチリなんですが・・・。
で、本作の見所のひとつは、永遠の命を捨ててアラゴルンへの愛を貫こうとするエルフ族の姫アルウェン(リヴ・タイラー)の心もようと美しい映像(笑)。アルマゲドンの時よりはるかに綺麗に撮ってくれてますよね!
で、もうひとつの見所は、ぺレンノール野の合戦でしょう。どうです、どんなんです、すごいんですよ、もう。こんな映像って、夢の中でもイメージできません。未だかつて、こんな合戦のシーンってあったでしょうか!?ない!と、断言いたします。(大丈夫かな?)
「エモーショナルな演技と物語は、どんな特殊効果にも優る」
監督のピーター・ジャクソンの言葉ですが、一切の妥協や手抜きのない、まさにワンシーン、ワンカットの積み重ねの映像の上に、無駄な動きも無駄な表情のひとつもない出演者たちの、それこそエモーショナルな演技。その結実、結晶としての本シリーズの作品性は、世紀の遺産となろうこの作品への、すべての人の情熱のなせる業なのでしょう。
「あなたの重荷は担えませんが あなたを背負うことならできます。」
物語りも佳境を迎えた頃、力尽きたフロドを背負って山を登るサムの何気ない言葉。こんな一言一言の積み重ねが、大作たる所以なのです。素晴らしいです。
あえて苦言を呈すれば、やはりハリウッド的エンディングでしょうか?海の向こうでは、これじゃないといけないというのが、O型の国民の総意かもしれませんが、本作に関して言えば、ヨーロッパ的なエンディングもありでは?
ハリウッド臭さのない、しかしハリウッドでしか出来ない本作、まいりました。
出演:イライジャ・ウッド,イアン・マッケラン,リヴ・タイラー,ヴィゴ・モーテンセン,ショーン・アスティン,ケイト・ブランシェット,ジョン・リズ・デイヴィス,ビリー・ボイド,ドミニク・モナハン,オーランド・ブルーム,クリストファー・リー,ヒューゴ・ウィーヴィング,ショーン・ビーン,イアン・ホルム
監督:ピーター・ジャクソン 2003年
BOSS的には・・・★★★★☆
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