2008.11.10

Movies

The Lord of the Rings:The Fellowship of the Ring 邦題:ロード・オブ・ザ・リング 旅の仲間

なんだ、子供向けの映画か・・・と、ハリポタとの区別もつかないまま見てしまったのですが・・・。なんと原作は第二次世界大戦中に、イギリスのJ・R・R・トールキンによって書かれたもの。全体で3部作となっていますが、3作とも同時に撮られ、そのすべてをリリースすることがあらかじめ約束されていたという代物なのです。

物語は、邪悪な魔法のかかった指輪をそれが生まれた場所に運び、この世から消し去る旅すがらと勇者たちの戦いを描いたファンタジー。

不死のエルフや魔法使い、人間やホビット、鍛治の得意なドワーフや悪の兵士オークなどが住む「中つ国」(Middle-earth)を支配できるという、闇の冥王サウロンが作った魔力を宿す指輪を、ひょんなことで手に入れた善良なホビット。しかしその魔力を熟知した魔法使いのガンダルフ(イアン・マッケラン)の忠告をうけ、その指輪が作られたサウロンの魂が今も生きている、モルドール国の滅びの山の火口に指輪を投げ込むための旅に出るホビットのフロド(イライジャ・ウッド)に、中つ国の未来が託されます。

古い原作であり、60年代には社会現象まで巻き起こった作品ですから、映画化の計画は何度もあったようですが、20世紀の終わりになってようやく映画化にこぎつけたのは、VFXなどのCG技術の飛躍的進歩によるところが大きいでしょう。

実際、大の大人が(笑)一生懸命観ても、どこにも違和感が存在しない。本当によく出来ています。ってか、金がかかってる!?この第一作だけで100億円とも言われています。(ちなみに興行収入はその10倍だとか・・・)

物語の最初は、ちょっと子供向けっぽくてだるいので、なんじゃぁ〜っと油断していると結構大事なお話があったりして、その後無用な混乱、巻き戻しを余儀なくされたりします。

また登場人物が多くて、頭の悪いおじさんにはなかなか覚えられず、フロド以外に誰がキーマンなのかがよくわからないのは、意図的かもしれませんがなかなか物語に感情移入しにくいという難点があります。

ロックファンならよくご存知のリヴ・タイラーがいい役もらってます。これは最終的には、ひとつのキーになるのですが・・・。オーランド・ブルームもおでこ出して、エリザベスタウンとは全く異なる役をこなしています。

本作の戦いのシーンは、いわゆるハリウッド的ではなく、まるで関が原の戦いを見ているようですが、その分結構緊張感があって、出だしの子供だましはすっかり影を潜め、逆に小さいお子さんなんぞは、恐くて泣いて観れないのでは???

3作必ず!と言われなくても、必ず最後まで見てしまう展開とつなぎのうまさ。そしてなによりも実写とVFXのシームレスな連動は、ある意味20世紀のヒーロー映画として、歴史に残せる大作ではないでしょうか?はやく2作目が観たい!

出演:イライジャ・ウッド,イアン・マッケラン,リヴ・タイラー,ヴィゴ・モーテンセン,ショーン・アスティン,ケイト・ブランシェット,ジョン・リズ・デイヴィス,ビリー・ボイド,ドミニク・モナハン,オーランド・ブルーム,クリストファー・リー,ヒューゴ・ウィーヴィング,ショーン・ビーン,イアン・ホルム

監督:ピーター・ジャクソン 2001年

BOSS的には・・・★★★★

ロード・オブ・ザ・リング ― コレクターズ・エディション

おすすめ平均:4.5
5No title
2つまんないって。
5最高のファンタジー
5ファンタジーとして楽しめる
2ファンタジーは娯楽ではない

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