2008.12.07

Movies

GoodFellas 邦題:グッドフェローズ

少年の頃から憧れていたギャングになった実在するある男の半生を、巨匠スコセッシが映像化したギャング・アクション映画。1991年アカデミー賞助演男優賞受賞。

自分たちのことを「ワイズマン」と呼び、仲間たちを「グッドフェローズ」と呼ぶ町のギャングたち。幼い頃から、そのパワー(力や暴力)に憧れていたヘンリー・ヒル(レイ・リオッタ)は、12歳で地元ブルックリンの下町を牛耳るポール・ シセロ(ポール・ソルビノ)の手下となり、めきめきと頭角をあらわしてゆきます。そして強奪専門のジミー・コンウェイ(ロバート・デ・ニーロ)やチンピラのトミー・デビート(ジョー・ペシ)とともに、大きなヤマに手を染めるようになります。

何度かの刑務所暮らしの後、カレン(ロレイン・ブラッコ)と結婚、子供を儲けるのですが、荒稼ぎを目論む彼は、親代わりのポールの忠告を無視し、麻薬の売買に手を染めてゆきます。

ギャング映画の金字塔はなんといっても「ゴッド・ファーザー」ですが、この映画に登場する男たちは、決して組織のトップには立つことの出来ない、いわゆる万年下っ端のギャングたち。そんな彼らの日常を描いていますから、ゴッドファーザーとはまた次元の異なるリアルな暴力シーンの連続です。(この辺で、約半数の女性の方が引いたはず・・・)

男どものお馬鹿な物語ですので、女性にはやはりちょっときついでしょうねぇ〜。それにしても、この手の映画になると、デ・ニーロの存在感はすごい。主役のレイ・リオッタもたじたじです。いや、このレイ演じるぶちきれヘンリーも、それはそれですごいのですが。特に後半のヤク中になってからはものすごいリアリティ。

ヘンリーの妻役のロレイン・ブラッコ、あまり有名な役者さんではないですが、ギャングの妻という浮き沈みが激しく、また暴力と隣り合わせの生活観をうまく演じてました。

1950年代から80年代が描かれているのですが、当時のヒットナンバーが効果的に織り込まれ、また終盤での素早いカットの切り替えしを支えるクリームの「White Room」は、個人的には最高でした。

結局、そういうこと、つまり悪い事をしてても、決していいことはないよ!というような教訓めいたオチなのですが、これがギャングでなければ、子供の頃から憧れた生き方を生きるって、やはり男にとってはロマンですよねぇ〜。

出演:レイ・リオッタ,ロバート・デ・ニーロ,ジョー・ペシ,ロレイン・ブラッコ,ポール・ソルビノ
監督:マーティン・スコセッシ 1990年

BOSS的には・・・★★★★

グッドフェローズ [DVD]

おすすめ平均:4
3冷酷そのもののマフィア像。
4迫力の一品
5「この古きよき時代のアメリカで暮らしてみたかった」
5良い

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