2008.12.17
I AM LEGEND 邦題:アイ・アム・レジェンド
誤った治療薬の開発により、滅亡の危機に立たされた人類。病気の発祥地NYで、ただ一人ワクチンの開発に取り組む科学者の活躍を描いたドラマ。アクション映画かな?
画期的な治療薬のはずだった新型ワクチンによって、地球上の9割の人類が死亡。残りの6億あまりの人間は、狂犬病のような症状となり、1000人ほどになってしまったまともな人間を襲っては食べるようになります。
そもそもの発祥地であるNY市内にたった一人残って、動物実験などを続けながらワクチンの開発を続ける軍人で科学者のロバート・ネビル博士(ウィル・スミス)。敵はゾンビでもないのですが、超人的な身体能力を持つ人食い人間。ただ彼らは紫外線に弱いため、昼間は意外と暢気に暮らせます。
3年間に及ぶ孤独なマウスの実験により、効果がありそうなワクチンが見つかったため、ロバートは罠を仕掛け、人食い人間を捉えようとするのですが・・・。
えーっと、ここまで書くと、なんだかドラマとかいうよりはスリラーかホラー?かと思われた方も多いはず。私的にも、主演がウィル・スミスじゃなければ、かなり凄惨な映画になってたのではと思ってしまいました。
モチーフとしては、「バイオハザード」に近いものがありますが、あそこまでドラマ仕立てにはなっていないし、登場人物も極端に少ない。まあこれは、無人のNYというセッティングですから、仕方ないといえば仕方ないのですが。もしウィル・スミスが嫌いな人だったら、画面のどこをみればいいのか?というくらい、最初から最後まで、ほとんどのシーンに彼一人が登場します。
ただ、「バッドボーイ」や「MIB」、「ワイルド・ワイルド・ウェスト」みたいに、気の聞いたジョークや台詞はありません。全体に説明不足のまま物語は進行し、必然性を納得できないままスリルだけが進行します。これは明らかにホラー映画の、あの理由なき恐怖の連続展開4回転宙返りそのもの!
何故彼が一人、危険に身をさらしながら、かの地で研究を続けるのか?その理由が「ボブ・マーリー」ってのも、弱すぎやしませんか?手榴弾で、前方は相当吹っ飛んだんですが、薄い鉄板一枚のドアの向こうが大丈夫だなんて・・・。それに、電気と水はどこから?
なんて、重箱の隅突きになってしまいましたが、どうも最近、彼の映画でいいものに当たらなくて・・・。これはと思って、期待したのですが・・・。うちの会社のSさんみたいな、重度のウィル・スミスファンの方にのみ!
出演:ウィル・スミス,アリシー・ブラガ,ダッシュ・ミホク,チャーリー・ターハン,サリー・リチャードソン
監督:フランシス・ローレンス 2007年
BOSS的には・・・★★☆☆☆
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