2008.12.09
Moonstruck 邦題:月の輝く夜に
メトロポリタン歌劇場とプッチーニのオペラ「ラ・ボエーム」、そしてニューヨークはブルックリンの下町に住むイタリア系の人たちの織りなす、ちょっとロマンティックなラブ・コメディ。
今年で37歳になるロレッタ(シェール)は、7年前に交通事故で夫を亡くしてからずっと独り者。そんな彼女が、ある日夫の友人であるジョニー(ダニー・アイエロ)からプロポーズされます。その足で危篤の母を見舞いにシチリアに旅立つ彼には、喧嘩別れしたままの弟ロニー(ニコラス・ケイジ)がいました。
弟に式に出席するように伝えてほしいというジョニーの伝言を伝える為に、ロレッタはロニーの働くパン屋を訪れるのですが・・・。
いやー、イタリアン・ブランドのポスターかと思ってしまうほど美しいです、シェール。彼女、我が愛しの「オールマン・ブラザーズ」のグレッグと結婚していた時期もある、もともとはミュージシャンでグラミー賞歌手なのですが、この映画ではアカデミーも受賞します。
一方のニコラス・ケイジは当時24歳。初めての主演をゲットし、性格俳優である彼らしいオペラ好きで心に傷を持つロマンティックだけど実直な青年をうまく演じてます。
ロレッタの父コズモ役のヴィンセント・ガーディニアと母ローズ演じるオリンピア・デュカキスも名脇役。朝食はパンの真ん中に卵を落として、イタリアントマトを添えてフライパンで焼いて・・・とか、料理も暮らしも習慣も、あちこちにちりばめられたイタリアン、観ていて聞いていてとっても楽しい。
監督は、「屋根の上のバイオリン弾き」や「ジーザス・クライスト・スーパースター」のノーマン・ジェイソン。彼らしい自然でスマートなカットの連続がきめ細やかに組み合わされ、登場人物たちの微妙な心模様を「アルデンテ」に表現しています。
クリスマスイルミネーションの輝くメトロポリタンのホールとか客席とか、見たことない場所も楽しめますが、オペラに興味がなければ、コマ劇場でもよかったのかも。逆にオペラファンの方には、劇中では第3幕がちょっと観れるだけですので、オペラ自体は別のDVDでご堪能ください。
クリスマス頃の物語。この時期にぴったりです!ご家族で、恋人と二人で、心温まるラブストーリーをご堪能あれ!アカデミー賞主演女優賞・脚本賞受賞。
出演:シェール,ニコラス・ケイジ,ヴィンセント・ガーディニア,オリンピア・デュカキス,ダニー・アイエロ
監督:ノーマン・ジュイソン 1987年
BOSS的には・・・★★★★☆
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