2008.12.02
Raiders of the Lost Ark 邦題:レイダース/失われたアーク<聖櫃>
以前このコーナーでご紹介した、「壮大なスペース・サーガ:スターウォーズ」の第一作を撮り終えた監督ジョージ・ルーカスは、興行的に失敗するのではと言う危惧からハワイに隠遁、同じころ「未知との遭遇」を撮り終えたスピルバーグと合流し、「007みたいな映画が撮りたい」というスピルバーグに、「こんなのどう?」とルーカスが明かしたのは、考古学者インディアナ・ジョーンズの冒険を描いたアドベンチャー物語でした。
時は第2次世界大戦下。大学で教鞭をとる考古学者インディアナ・ジョーンズ(ハリソン・フォード)は、世界中の宝物を探すトレジャーハンターとしての顔を持っていました。ある日、陸軍情報局からの情報で、ナチスドイツがカイロ近郊で大規模な発掘作業を進めているのが、実は神秘的な力を宿すと言われる「十戒の破片を納めた聖櫃(アーク)」だと知り、軍の依頼を受けてナチスよりも先に聖櫃を手に入れるべく、カイロへと向かいます。
こちらもスターウォーズ第一作を撮り終えたばかりの若きハリソン・フォードが体を張って大活躍。以降、アクション・アドベンチャーの定番スタイルとなります。ヒロインのマリオン・レイヴンウッドは、当初「愛と青春の旅立ち」のデブラ・ウィンガーが予定されていたようですが、結果的にはカレン・アレンのちょっとイモな演技がどんぴしゃでした。「スパイダーマン2」でガシャガシャお騒がせしたアルフレッド・モリーナは本作がデビュー作。あっという間に、デリートですが・・・。
アークを掘り出すシーンは、チュニジア・ロケ。これってもろ、スターウォーズの世界ですよねぇ〜(笑)しかも、ナチスが儀式の為にアークを運ぶ渓谷って、R2-D2がオビワンを探して彷徨った場所では?
ちなみに、同年のドイツ映画「Uボート」で使われた潜水艦「U96」の実物大模型をこの映画で流用。低予算を要求されたスピルバークの苦心の策です。
確かに、湯水の如く金をつぎ込んだ「ハリウッド大作」とは随分趣の異なる映像やセットではありますが、かえってそれが本作の素朴なリアリティの実現に成功しています。エンディングのSFXも、当時ではこんなもんでしょうねぇ!そういうことで後の続編2作よりも、ある意味現実味たっぷりです!
音楽はハリウッドの映画音楽の重鎮、泣く子も黙るジョン・ウィリアムズ。彼は知る人ぞ知る、TOTOのヴォーカリスト、ジョセフ・ウィリアムズのとっつあんでもあります。この人、アカデミー賞受賞5回(作曲賞 4回・編曲賞 1回)ノミネート45回。他にも、エミー賞受賞2回、グラミー賞18回、ゴールデングローブ賞4回というつわものなのですぞ!
基本的にはオカルト要素も含んだ映画ですから、食事をしながら・・・は避けたほうがいいかと・・・。オチは、アメリカっぽくて、イケてます。
出演:ハリソン・フォード,カレン・アレン,ウォルフ・カーラー,ポール・フリーマン,ロナルド・レイシー
監督:スティーヴン・スピルバーグ 1981年
製作:フランク・マーシャル
製作総指揮:ジョージ・ルーカス,ハワード・カザンジャン
原案:ジョージ・ルーカス,フィリップ・カウフマン
BOSS的には・・・★★★★☆
おすすめ平均:
映画の面白さの原点 ^^
とても面白い映画。わかりやすくいい。
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