2009.01.16
Batman Returns 邦題:バットマン リターンズ
さてさて、感情移入しやすいバットマンの続編には、大好きな猫ちゃん、しかも大好きなミシェル・ファイファーの「猫ちゃんボディ・スイーツ」、いやスーツが登場するらしく、見る前から期待と興奮は高まって・・・。
今から(いつから?)30年ほど前、1人の赤ん坊が河に捨てられます。生まれながらにして奇形児だったがゆえに。そして現代(いつ?)。クリスマスを迎えようとしているゴッサム・シティにペンギンと名乗る奇怪な男(ダニー・デヴィート)が手下を連れて現れ、街を恐怖に陥れようとしていました。
一方、街の実力者マックス・シュレック(クリストファー・ウォーケン)は、シティの電力を独り占めしようと画策、そのことを知った秘書のセリーナ(ミシェル・ファイファー)を窓から突き落として殺害を図りますが、猫好きの彼女は一命を取り留めキャット・ウーマンとして生まれ変わります。
町の混乱を沈めようと、今夜もバットマン(マイケル・キートン)はバット・モービルで街に向かうのですが・・・。
ということで、お目当てのミシェル・ファイファーは堪能できたのですが、今回はイントロからヴィランである「ペンギン」と「キャット・ウーマン」の生い立ちやらなにやらの説明過多で、一体誰が主人公なんだかよくわからない。
そういう意味では、全体的には本来のコミック・ブックに近づいたのかもしれませんが、映像作品としてはなんだか状況説明記録映画みたいになってしまい、また不気味というより「不細工」なペンギンが露出する時間が長すぎて、ザ・たっちじゃないけど「ちょっと!ちょっと〜」って感じ。
前作でも指摘した、バットマンの活躍シーンもさらにカットされ、ブルースとセリーナの「コイバナ」も無理無理の感、無きにしも非ず。一体全体、誰が何の為に何をしたいのか、混迷はシティの霧の夜更けのように深まります。
わりと好きな役者さんクリストファー・ウォーケン、ディア・ハンターでは熱演してましたが、今回は消化不良!?ところで彼、プライベートでは無類の猫好きとか???
ということで、当時はまだ珍しかったCGの導入に力を入れすぎたのか、チーム2作目の惰性か、1作目の独特のゴシックな雰囲気も薄れた単なるキャラクター映画になってしまいました。脚本もこれといって目を見張るものなし。いやー、やはりジャック・ニコルソンの存在意義は大きい!ギャラだけじゃなくて・・・。3作目に期待しましょう!
出演:マイケル・キートン,ダニー・デヴィート,ミシェル・ファイファー,クリストファー・ウォーケン,マイケル・ガウ,パット・ヒングル,マイケル・マーフィー,ヴィンセント・スキャベリ
監督:ティム・バートン 1992年
BOSS的には・・・★★☆☆☆
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