2009.02.22
Breakfast at Tiffany's 邦題:ティファニーで朝食を
トルーマン・カポーティの同名小説を、後にピンクパンサーシリーズで有名になったブレイク・エドワーズが映画化したお洒落な都会派コメディ。個人的には、「ローマ」「サブリナ」とあわせた、オードリーのベスト3のうちの一作。今回のお相手は、オードリーより1歳年上のジョージ・ペパードです。
ホリー(オードリー・ヘップバーン)はニューヨークのアパートに、名前のない猫と住んでいます。すぐに鍵をなくす癖のある彼女の夢は、「ティファニーで朝食を食べる」ような暮らし。夜な夜なパーティーに出かけては、金持ちのお相手を物色する日々を送っています。ある日、彼女のアパートの階下に自称作家の青年ポール(ジョージ・ペパード)が越してきます。
冒頭の五番街ティファニーの前で、オードリーがパンをかじるシーンはあまりにも有名。お陰で、えぐられたハートとかいびつな豆とか、さしてデザイン性もないアメリカン・ブランドが、ファッション界において世界的な名声を手にすることが出来たのですが・・・。
そのティファニーの店で、コーン・キャンディーの景品の指輪に名前を刻んでもらうシーン、いいですよねぇ〜。店員のセリフもいかしてます。100円ショップといいますか、10セント・ストアでの万引きシーンは、ピンク・パンサーそのものでした!
もうひとつこの映画が有名にしたのが、彼女が作品中で歌う「ムーン・リバー」。ご存知ヘンリー・マンシーニの作った名曲です。
テキサスの田舎から都会に憧れて家出し、はちゃめちゃな毎日を送るホリー。年上のリッチなデザイナーと不倫関係にあるポール。都会に生きる二人の思いとすれ違い。エンディングになって二人は、ようやく人として自分に何が大切なのか、何が必要なのかに気づきます。
「人のものになりあうことだけが幸福への道だ」
恋や愛を表現する言葉はさまざまありますが、これもひとつの真理だと思います。
エンディングの「ムーンリバー」の歌詞を載せておきます。
ただようふたり
世界を見ようと
胸をはずませて
ともに追う
はるかな虹
その河の
角に待つ
幼い思い出の友
ムーン・リバー
心の夢
出演:オードリー・ヘップバーン,ジョージ・ペパード,パトリシア・ニール,バディー・エブセン,ホセ・ルイ・ド・ビラロンガ
監督:ブレイク・エドワーズ 1961年
原作:トルーマン・カポーティ
音楽:ヘンリー・マンシーニ
BOSS的には・・・★★★★☆
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