2009.02.23

Movies

From Russia With Love 邦題:007/ロシアより愛をこめて

さて、愛すべきショーン・コネリーのボンド第2弾。1964年公開時は「007 危機一髪」でしたが、1972年のリバイバル公開時に本タイトルとなった、映画評論家の故水野晴郎氏大絶賛の作品です。

前作でノオ博士を殺害された犯罪組織「スペクター」は、MI6の宿敵ボンドに復讐すべく罠を仕掛けます。美人女性情報員を利用し、ソビエトの暗号解読器「レクター」を手に入れさせるかに見せかけて、自らがこれを手中にし、イギリスとソビエトの関係を悪化させるとともに、ボンドを嬲り殺す計画。

from_russia_with_love.jpgスペクターの幹部となったソビエト情報部のクレッブ大佐(ロッテ・レーニャ)は、事情を知らない美人情報員タチアナ・ロマノヴァ(ダニエラ・ビアンキ)を使って暗号解読器を手に入れ、イギリスに亡命するように仕組みます。

罠と知りつつも、タチアナの美しさににやけながら、トルコはイスタンブール入りしたジェームス(ショーン・コネリー)を、スペクターの刺客クレッグ(ロッテ・レーニャ)が待ち受けていました。

1作目の成功から2年。続編的な展開ですが、アクションはさらにパワーアップ。プロットといいますか物語の展開そのものは、80年代90年代のシリーズに近づきました。前作でカジノから早々にベッドインしたシルビア・トレンチも再登場し、今回はピクニックしながらカー○○○をなさっております。

今回からオープニング・テーマの前にプレアクションが入り、これはその後に引き継がれてゆきます。Qも前作のピーター・バートンからデスモンド・リュウェリンに変わり、同じく近作まで引き継がれます。

個人的にはすごく気に入ってるし、仕事上も参考になること多しのオープニング・テーマ、今回はトルコの腰フリダンス。今でこそなんなんだレベルのシロモノですが、当時はかなりエロかったはず。途中の同様のシーンでは、ジェームスも鼻の下デレデレになってます。

ボンドカーはまだ出てきませんが、Qから提供された秘密兵器は、さまざまな仕掛けのあるアタッシュケースに盗聴器探知機。有名な2眼レフカメラ、ローライフレックスに仕込まれた小型オープンリール・テープレコーダーなど。1962年にフィリップス社によって開発されたカセットテープは、まだまだ実用的ではなかったんですね!

で、ボンドカーがないならもうひとつのお目当て、ボンドガールは?はい、イタリア出身の美人ダニエラ・ビアンキ22歳(当時)。美しさとともに知性と色気が同居する彼女も、その後のボンドガールの方向性をもしかして決定付けたかも?

オリエント急行(?)車中でのやりとりや格闘シーンも、営々と受け継がれるエンディング・アクションの楚となっています。ちょっとジェームス、にやけすぎですが・・・。

ちょっとアクションとか地理的展開に振りすぎたため、緻密なスパイ映画からはすこし遠ざかった感があるのがちょっと残念。その辺のバランスといいますか作りこみが、近年のシリーズの気に入っている理由なのですが・・・もちろん、ブロスナンのシニカルさも大好きなんですが・・・。

まあ、私と水野さんでは世代が違うと言いますか・・・^_^;

出演:ショーン・コネリー,ダニエラ・ビアンキ,ロバート・ショウ

監督: テレンス・ヤング 1963年

BOSS的には・・・★★★☆☆

ロシアより愛をこめて (デジタルリマスター・バージョン) [DVD]

おすすめ平均:5
5正に西洋の源氏物語
5ボンドシリーズのベスト
5超人気作品!
5一番好きな007!
5コネリーボンドの最高傑作

Amazon.co.jpで見る by Azmix

もっとムービー・アーカイブスはこちら >>> 「ムービー・インデックス」

INDEX

CATEGORY

ARCHIVE