2009.02.25
Ghost 邦題:ゴースト/ニューヨークの幻
ファンタジーとロマンスという泣かせスパイスにサスペンス風味がブレンドされたデミ・コーヒー、いやたっぷりのアメリカン・コーヒー。もちろんたっぷりのシュガー&クリープ付き。「死んでも君を守りたい」というキャッチ・コピーで、公開時は沢山の女性を泣かせたデミ・ムーアの出世作です。
ニューヨークのダウンタウン。銀行マンのサム(パトリック・スウェイジ)と陶芸家のモリー(デミ・ムーア)は、サムの同僚で親友のカール(トニー・ゴールドウィン)の手を借りて古いアパートを改装し、同棲生活を始めます。
翌日、サムは職場のコンピュータ上の口座記録に不信を抱き、手伝おうとするカールを断って調査を続けます。そんなある夜、モリーの提案で「マクベス」を見に行った二人は、帰り道の薄暗い路地で暴漢に襲われます。
ネタバレになりますが、ここでサムは死にます。死にますが、死にきれません。そこでモリーにつきまとうのですが、もちろんモリーには見も聞こえもしない。死んでますから。
で、胡散臭い霊媒師オダ・メイ・ブラウン(ウービー・ゴールドバーグ)の登場と相成ります。彼女、この作品でアカデミー助演女優賞を物にします。
ええ、もうのっけから「おらー!泣けー!泣かんかー!」ミエミエありありの映画ですが、やっぱりオジサンもざわざわ泣いてしまいます。ただ、監督が「裸の銃を持つ男」や「フライング・ハイ」のジェリー・ザッカーだからなのか、結構さらっとしててそれほど女々しくない。こっそりとギャグの仕掛けなども仕組まれています。
まあ、なんといってもデミ・ムーアですね。初々しくもかわいい。28歳の当時は、実はブルース・ウィルスの奥さんだったんですよね!ちなみに筋肉ムキムキで撮影に挑んだ7年後の「G.I.ジェーン」では、「最低主演女優賞」を見事受賞してます。
テーマ曲、ライチャス・ブラザーズの「アンチェインド・メロディ」もこの映画をより一層ロマンティックに見せる仕掛けのひとつとして効果をあげています。アパートにある「ジューク・ボックス」、いいですねぇ〜。
この映画の成功以来、雨後の竹の子のように「死んでも守る」お化け物が出てきましたが、後発はすべて「○匹目のドジョウ」。勧善懲悪も盛り込まれ、この手のお涙頂戴ファンタジー作品の中ではよくできていると思います。なんたって、素直に泣けるのが一番!
出演:パトリック・スウェイジ,デミ・ムーア,ウーピー・ゴールドバーグ,トニー・ゴールドウィン 監督:ジェリー・ザッカー 1990年
音楽:モーリス・ジャール BOSS的には・・・★★★☆☆
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