2009.02.04
Golden Eye 邦題:007/ゴールデンアイ
「License To KIll」。殺しの許可証を持つ英国情報部MI6のエージェント、ジェームズ・ボンドの活躍を描く007シリーズ第17作。宇宙遊泳までしてしまったシリーズをリセットすべく、5代目ボンドにピアーズ・ブロスナンを配した、個人的には「これぞ007」シリーズ第一作。
今回の敵はロシア・コサックの犯罪組織ヤヌス。彼らは、冷戦時代にソビエトが秘密裏に開発した強力な電磁波を兵器とする軍事衛星を手に入れ、それを利用して銀行から大金を引き出すことを狙っていました。その引き金となるのが、今回のタイトルとなった「ゴールデンアイ」でした。
ゴールデンアイを奪う為に彼らに破壊された監視基地の女性プログラマー、ナターリャ(イザベラ・スコルプコ)とともにジェームスは、彼らを追ってサンクト・ペテルブルグからキューバへと向かいます。
私にとって007とは、勇猛果敢、知恵もあるけど血の気が勝り、スマートで色っぽくてタフで美人に弱くて、どんな時でもユーモアとウィットを忘れない。それはある意味、自身の憧れの「男」のイメージでもあります。
Qの創り出すおちゃめな秘密兵器というか愛すべき小物たち。そしてボンドカー。もちろん、最大にして最高のおもちゃはスクリーンを彩る「ボンド・ガール」なのですが。
今回のボンドカーは、BMWのZ3。その前に、プライベートカーであるかつてのボンドカーの払い下げ車両アストンマーチンDB5で、フェラーリF355GTBとの峠バトル、それもラリー好きなら誰でも知ってるモンテカルロのワインディングでカーチェイスを繰り広げてくれます。
Z3はほとんど出る幕もなく、それよりもソビエト製の最新鋭戦車T-55による市街地爆走シーンが圧巻です。戦車でドリフトしてるし・・・。
で、お目当てのボンドガールはイザベラ・スコルプコ、スウェーデンの人気シンガーです。ロシア人であるという設定のため、ちょっとジミーといいますが、あまりエロさはないのですが、リセット目的のちょっとジミ目のストーリー展開の中では、まあまあのキャスティングでしょうか?
いずれにしても、先にもお話したように、私にとっての、いや過激な感情移入の対象であるボンドのデビュー作にしては、よくできた作品です。ちなみに音楽担当は、あのエリック・セラでした。
出演:ピアース・ブロスナン,ショーン・ビーン,イザベラ・スコルプコ,ファムケ・ヤンセン,ジョー・ドン・ベイカー
監督:マーティン・キャンベル 1995年
BOSS的には・・・★★★☆☆
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