2009.02.02
Pirates Of Caribbean : Dead Man's Chest 邦題:パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト
さすがディズニーというエンターテインメントぶりで、大人から子供まで存分に楽しませてくれた前作「呪われた海賊たち」から待つこと3年。前作のスタッフ&キャストが再集結してお届けする名物海賊アドベンチャーの続編です。
前作で世界最速の海賊船「ブラック・パール」をその手に戻した船長ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)。しかし彼は、海底の支配者として名高い幽霊船「フライング・ダッチマン」の船長デービー・ジョーンズ(ビル・ナイ)に相当の借金がありました。
自らの保身のため、ジャックは仲間であるウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)やエリザベス・スワン(キーラ・ナイトレイ)を巻き込んで、一世一代の大芝居を打ちますか・・・。
主人公ジャック・スパロウだけでなく、前作は映画自体もなんだかおずおずと登場したのかなと思えるほど、今回は最初から全開、全員はっちゃけてます。といいますか、売れたから、とりあえず何でもあり!って気がしなくもない。
物語の展開も同様で、ゴア・ヴァービンスキー監督、自信に満ちてスカスカと場面展開をしてます。そういう意味では軽快なエンターテイメントとしての切れ味はぐっとパワー・アップしました。
ただし、逆に物語があっちにもこっちにも飛びまくり、ちょっと落ち着かないイメージ。呪われて月の光で骸骨姿に変わる前作の結構純粋ホラー系がベースのお笑いも、海のものとも山のものともつかない、いや海のものらしいのですが、よく識別できないドロドロ姿の海賊たちには、ちょっと失笑レベル。
前作を見ていないと笑えないシーンなども多々あり、そういう意味ではちょっとあぐらをかいたような気がするのは私だけ?上映時間も「随分長いなぁ〜」と思ったのですが、実際は前作より10分も長くない。これだけあっちこっちに展開して、それでも長い間(ま)を感じさせるのは、やはり中身の見せ場が薄いということではないでしょうか?
ジャックの立ち回りも、「ちょっとへんな、いいやつ」から、やたら自らの保身とエリザベス目的みたいなところがあって、3作目への伏線とはいえ、このスターウォーズ「帝国の逆襲」的展開の本作は、ひとえにジョニー・ディップのキャラと演技力に頼った消化試合的作品となってしまいました。自作に期待!
出演:ジョニー・デップ,オーランド・ブルーム,キーラ・ナイトレイ,ビル・ナイ,ステラン・スカルスガルド
監督:ゴア・ヴァービンスキー 2006年
BOSS的には・・・★★☆☆☆
おすすめ平均:
琴線に触れる
ディズニーらしい世界観と、ディズニーらしからぬブラックユーモアたっぷりの海賊ロマン映画
ヨーホーヨーホー、ラムを飲み干せ!
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