2009.03.10
Jurassic Park 邦題:ジュラシック・パーク
遺伝子操作によって現代に蘇った恐竜たちを放し飼いにしたテーマパーク「ジュラシック・パーク」がコントロール不能に陥り、恐竜たちが人間を襲い始めるSFドラマ。当時、恐竜ブームの火付け役となったスティルバーグ監督作品。
アリゾナの砂漠で恐竜の化石の発掘作業をしているグラント博士(サム・ニール)とサトラー博士(ローラ・ダーン)の元に、彼らのスポンサーであるハモンド財団の創立者ジョン・ハモンド(リチャード・アッテンボロー)が突然やってきます。
コスタリカ沖の島に視察にと要請された二人。そこには、数学者のマルカム博士(ジェフ・ゴールドブラム)、顧問弁護士のジェナロ(マーティン・フェレロ)、そしてハモンドの二人の孫、レックス(アリアナ・リチャーズ)とティム(ジョセフ・マゼロ)も招かれていました。
これも超有名な作品ですので、皆さんもうご覧になったかと思います。今頃になってあらためて見てみると、あちらこちらのシーンに不自然さがあったりはしますが、当時はまだCGやSFXが試行錯誤の段階。公開時には、恐竜たちの圧倒的な迫力にぶったまげー、ほんとに度肝を抜かれたものです。
この映画は、単純に言えば恐竜たちと人間との死闘、正確にはいかに肉食恐竜たちから逃げ出すかということになるのですが、生命の尊厳や科学技術への一方的な傾注への警告、自然や進化淘汰という自然の摂理への畏敬など、さまざまな問いかけが埋め込まれています。
自らの結婚さえ約束ではなくカオスであると言ってのける超現代的なはずのマルカムが、最もそのことを理解していると言うところも、原作の妙でしょうか。
追われる恐怖の演出は、スティルバーグ処女作「激突」の恐怖そのまんまです。
この作品のヒットによる現象としては、さまざまな恐竜の名前や絵、モデルなどが考古学者の研究書から解き放たれたわけですが、遺伝子操作やコンピュータによる管理へとますます傾倒してゆく現代においても、あらためて考えなければいけない問題を提示してくれる作品ではないかと思います。
出演:リチャード・アッテンボロー,サム・ニール,ローラ・ダーン,ジェフ・ゴールドブラム,アリアナ・リチャーズ,ジョセフ・マッゼロ,マーティン・フェレロ,ボブ・ペック,ウェイン・ナイト,サミュエル・L・ジャクソン
原作:マイケル・クライトン
音楽:ジョン・ウィリアムズ
監督:スティーヴン・スピルバーグ 1993年
BOSS的には・・・★★★★☆
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