2009.03.14
Marie Antoinette 邦題:マリー・アントワネット
「ベルバラ」でも有名な悲劇の女王マリー・アントワネットの半生を、ガーリー・ムービーの女王ソフィア・コッポラが描いた歴史絵巻。私の大、大、大好きなキルステン・ダンスト主演ですので、ガーリーだろうがボービーだろうが、何はさておき見なくては・・・。
オーストリアはハプスブルグ家の子女、14歳になったマリー(キルステン・ダンスト)は、同家の家訓に基づき(笑)、母マリア・テレジア(マリアンヌ・フェイスフル)の意によって、対イギリスのためのフランス同盟を確たるものとするため、フランス王太子に嫁ぎます。
愛犬とさえも隔てられ、たった一人でベルサイユ入りしたマリー。豪華絢爛な宮廷生活は、しかしこれまで彼女が育った環境とは大違い。しかも王太子はEDのため数年間は初夜もなく、宮廷では「不感症」だとまで噂されます。
とまあ、史劇ですので、この後の展開は皆さんもよくご存知でしょう。この映画がただの史劇ではないことは、イントロからすでに予感されます。ここにいるのは、18世紀のフランス革命前夜の王妃なのですが、それは18歳で王妃となった一人の、等身大の少女の姿でもあります。
実際のベルサイユ宮殿でのロケによる映像は、豪華絢爛たる調度品や室内装飾を楽しむだけでも価値あり!それに加えてのキルティン・スマイルです。
当時、ヨーロッパのファッション・リーダーでもあったマリー・アントワネットの、女性サイドを柔らかく表現しているのは、ソフィアの目線とこのキルティン・スマイルでしょうか。
物語は、史実から逸脱することも間々ありますが、最後はご存知、断頭台への道に続きます。しかし、いつまでもその笑顔が続いて欲しいと思うのは、コッポラの娘の手管にかかってしまっている証拠ですよね。
マリー・アントワネット、フランス革命、ハプスブルグ家、ナポレオン、第一次世界大戦・・・。歴史のお勉強はお好きですか?でも、こんなキャッキャな映画を観て歴史に興味を持つのもありかも。
彼女や周りの女性たちのドレス姿も見ものです。アカデミー賞衣装デザイン賞受賞作品。ご結婚を控えた方の、衣装選びの前に!
出演:キルステン・ダンスト,ジェイソン・シュワルツマン,リップ・トーン,ジュディ・デイヴィス,アーシア・アルジェント
監督:ソフィア・コッポラ 2006年
製作総指揮:フランシス・フォード・コッポラ他
BOSS的には・・・★★★☆☆
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