2009.03.20
The Producers 邦題:プロデューサーズ
アカデミー賞脚本賞を受賞した1968年のメル・ブルックス監督の傑作コメディを、2001年にミュージカル上映しトニー賞12部門受賞。という偉業をなしとげた舞台を基にしたコメディ・ミュージカル映画。監督はブロードウェイの演出・振付家のスーザン・ストローマンが映画初監督。映画というよりは、芝居仕立ての面白おかしいミュージカルです。
かつてはブロードウェイの大物プロデューサーだったマックス(ネイサン・レイン)は、ヒット作に恵まれず今はすっかり落ち目。ある日、さえない会計士レオ(マシュー・ブロデリック)が訪れ、舞台をヒットさせるのではなく、わざと大失敗すれば大もうけできることがわかります。
金に目がくらんだマックスは、プロデューサーを夢見ていたレオを口説き落とし、世紀の大駄作のプロデュースを企みます。
演目は、ヒトラーを愛する最低の脚本家フランツ(ウィル・フェレル)の「春の日のヒトラー」、最低の演出家はゲイのロジャー(ゲイリー・ビーチ)、スウェーデン訛りのひどいセクシー女優ウーラ(ユマ・サーマン)。いよいよ、そんな彼らのミュージカルの初日がやってきます。
のっけから、ネイサン・レインとマシュー・ブロデリックのハイテンションべたべたなお芝居で、ちょっと引かれる方もおありかと。フランス物しか見ない!と言うような方は、ここで退席されるかも。
しかし映画の楽しみ方は、古今東西を問わず同じでしかも単純。素直に見ればいいのです。笑えます。しかも大笑いです。実際の舞台を見られた方には違和感もあろうかと思いますが、そんなセレブではないことに感謝して、大いに楽しみましょう。
「フェリス・・・」では、ちょっと悪乗りといいますか、プロットに納得できない部分があったのですが、すっかり3枚目役のマシュー・ブロデリック、楽しませてくれます。もちろんネイサン・レインら出演者たちの相乗効果なのですが・・・。
「キル・ビル」でシャープに怪しく走り回ったユマ・サーマン、この映画あたりから方向転換したのか、どっか切れちゃったのか、翌年にはかの「Gガール」に見事抜擢されます!(爆)
ミュージカル好きだけでなく、お芝居好きに方にも、とにかくお気楽なコメディ好きな方にも!エンドロールの途中で席を立ったり、停止ボタンを押さないこと!
出演:ネイサン・レイン,マシュー・ブロデリック,ユマ・サーマン,ウィル・フェレル,ゲイリー・ビーチ
監督:スーザン・ストローマン 2005年
BOSS的には・・・★★★★☆
もっとムービー・アーカイブスはこちら >>> 「ムービー・インデックス」