2009.04.08

Movies

Cocktail 邦題:カクテル

野望を抱く若者が経験する苦悩と挫折、行きずりの恋、そしてついに真実の愛にたどり着くまでの青春ドラマ。公開当時バブルの真っ只中だったこともあり、「カクテル」が社会現象にまでなりました。

兵役上がりのブライアン(トム・クルーズ)は、野望を抱いてニューヨークにやってきます。しかし学歴の低さが災いし、目指す大企業には採用されない。落胆した彼の目にとまったのは、マンハッタンのカクテルバーの求人広告。昼間は大学に通いながら、夜はバーテンダーとして働きはじめた彼は、オーナーのダグ(ブライアン・ブラウン)から、軽快な会話と華麗なバーテンダー・テクニックを伝授されます。

Cocktail.jpg界隈切っての人気コンビとなった二人ですが、恋人を巡る些細なことで喧嘩別れ。ブライアンはジャマイカに渡り、そこで画家志望のジョーダン(エリザベス・シュー)と出会い恋に落ちます。そこに大富豪と結婚したダグが現れ、成功を手にした彼への見栄から、ブライアンは実業家のボニー(リサ・ベインズ)と一夜の関係を持ってしまいます。

とにかく、映画「トップガン」でメジャーとなったトム・クルーズの例の「白い歯」スマイルとカクテル作りの派手なパフォーマンスで大ヒットした作品です。作品性としてはイマイチと言う評価が一般的で、彼も自身のワースト4のひとつにあげているとか。

確かにふやけたエンディングや、B級映画的なパターン展開には、ひねりも知恵もないのですが、プロットとして当時日本人も浮かれていたマネーゲームではなく、己自身の価値を世に問うことで家庭と言う、人間としては最もミニマムなものを守ることの大切さを伝えています。

これは、マネーに溺れたダグとの対比、ボニーとの恋でも表現されていますが、一方の「手に職」というか、バーテンダーのほうがどうも派手なパフォーマンスだけということでしっくりと落ちてこないのが難点でもあります。いくらかっこよくても、日本では「水商売」と呼ばれていましたから。

とにかく売り出し中のトム・クルーズ、「レインマン」、「7月4日に生まれて」「デイズ・オブ・サンダー」と次々に白い歯むき出しで世界中の女性たちを席捲してゆきました。

ジョーダン演じるエリザベス・シューは、この映画の名演(?)からか、バック・トゥ・ザ・フューチャー・シリーズの主人公マーティの恋人役に大抜擢。個人的には、1995年のニコラス・ケイジ主演の「リービング・ラスベガス」の娼婦役がお気に入りです。

ちなみに映画の中で登場した「セックス・オン・ザ・ビーチ」はウォッカ・ベース、「オーガズム」はカルーア・ベースの甘〜いカクテル。もひとつちなみに私のお好みは、「テキーラ・サンライズ」か「マルガリータ」のテキーラ・ベースですが、これは映画とは全く関係ございません。純粋にトム・クルーズ・ファンの方に!

出演:トム・クルーズ,ブライアン・ブラウン,エリザベス・シュー,リサ・ベインズ

監督:ロジャー・ドナルドソン 1988年

BOSS的には・・・★★☆☆☆

カクテル

おすすめ平均:4.5
4若き日のトム・クルーズ
3あの「浮き世の夢」80年代を象徴する作品 しかしB.ブラウンが体現していた気骨とは...
5大スターと大女優の若き日の姿をどうぞ
5現代シンデレラ物語
5はい、最高です!見てね☆

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