2009.04.20
Goldfinger 邦題:007/ゴールドフィンガー
愛すべきショーン・コネリーのボンド第3弾。監督は、1作目2作目のテレンス・ヤングからガイ・ハミルトンにかわり、本作の成功で彼はシリーズ中4作を手がけることになります。いよいよボンドシリーズも、いい意味安定化といいますか、定番化します。
メキシコで革命家の工場を爆破したボンド(ショーン・コネリー)。身を隠し休暇を過ごす為にマイアミに飛びます。そこで次の指令が下ります。今度は金の密輸を行っている億万長者の実業家ゴールドフィンガー(ゲルト・フレーベ)に接近し、その密輸の仕組みを暴くと言うもの。
早速、マイアミのホテルに現れた彼の部屋に忍び込み、プールサイドでやっていたカードゲームのイカサマを妨害し、その手伝いをしていた美女ジル(シャーリー・イートン)と早々にベッドイン。が、何者かに襲われ気絶。その間に彼女は、体中に金粉を塗られて殺害されてしまいます。
MI-6に戻った彼は、Qから新しいボンドカー、アストンマーチンDB5や探知機などさまざまな秘密兵器を得て、再びゴールドフィンガーに接近します。
のっけから、これまでのシリーズとは違う雰囲気。これまでは英国スパイが主人公のアクション映画という感じだったのですが、もうすっかりスパイ映画そのものです。シリーズの特徴のひとつ、素早いベッドインはそのままですが、今回はちょっと無理やりなセッティングの感、否めず。いやーこれを見ると、ジェームスって女性を見るとベッドインしなきゃいけないという強迫観念に囚われてるような・・・。このあたりは、近作の方が自然な感じがします。
ただ、最初から敵の前に身分を明かして現れ、あとはどんなタイミングで決闘するかという、シリーズのプロットの原点を、本作が無理やりでも定番化した功績は大きいですね。ボンドカーも、前作のただの足に過ぎないベントレーに換わって、秘密兵器満載のアストンマーチンが与えられます。
ボンドガールは、近作のようにあらかじめ呈示されはせず、後半になって謎ときとともに明かされます。今回のボンドガールは、プッシー・ガロア(オナー・ブラックマン)。知的な美人なのですが、劇中の名前がなんとも驚きと言いますか・・・。ただのジョークだそうですが、公開に当たってはあえて名前を変更した国もあったようです。
展開やシーンそのものにも、今見ればぎこちなさや不自然さは否めませんが、テーマ曲が印象的でさまざまなシリーズの特徴が定式化された本作、いよいよ長編シリーズもここからは王道を歩み始めます。
それにしても、プレアクション後の例の射撃シーン、なんでそんなにびっくりしたような動作なの?
あと、体中に金粉を塗ると皮膚呼吸ができず、ジルのように窒息死するというのは、医学的根拠はありませんので・・・。
出演:ショーン・コネリー,ゲルト・フレーベ,オナー・ブラックマン,シャーリー・イートン
監督:ガイ・ハミルトン
BOSS的には・・・★★★★☆
おすすめ平均:
スパイ映画のイメージを変えた斬新でスタイリッシュなキャラクター
愛車「アストン・マーチン」登場!
ボンド映画の原点!!
再生した途端に違いが分かるほど画質が向上した新バージョン
いやいや・・・
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