2009.04.20
Spider-Man 2 邦題:スパイダーマン2
悲しき正義のヒーロー、スパイダーマンの活躍を描いた作品の第2弾。監督は前作に引き続きサム・ライミですが、今回は撮影に「マトリックス」のビル・ホープが起用され、最先端のVFXを導入。アカデミー賞最優秀視覚効果賞受賞作は、できればブルーレイ+大画面で!
ピーター(トビー・マグワイヤ)は、スパイダーマンとして日夜戦いながら、大学で物理学を学ぶ日々。メリー(キルスティン・ダンスト)は、夢だった舞台女優としてのキャリアをスタートさせます。一方、親友ハリー(ジェームス・フランコ)は、スパイダーマンが父を殺したと信じ込み、復讐を誓っていました。
ある日、ピーターはハリーの紹介で、尊敬する物理学者オットー・オクタビアス(アルフレッド・モリーナ)に合います。科学に対して情熱を燃やし、夢を追うオットー。妻とも仲むつまじい彼は、ピーターにとっては理想的な生き方に見えました。
しかし、MJへの募る思いを告白できず、ハリーとのわだかまりや、メイ叔母さんの苦労も分かち合えないピーターは、スパイダーマンであることに悩んだあげく、コスチュームを脱ぎ捨てる決意をします。
とにかく、視覚的なダイナミックさは前作を大きく上回り、目にも止まらぬスピードと圧倒的な迫力です。かといって、そういうアクションだけに振ったわけではなく、物語としては登場人物たちの心理描写がきちんとできていて、作品としてもなかなかのもの。苦悩するピーターを見てると、思わず目頭が熱くなったりします。
本作では、遂にスパイダーマンの素顔が一部の人間の前に明らかになるわけですが、全体的にも前作のダーク・ヒーローから真のヒーローになった分、ちょっと気恥ずかしいほど日向に出たという感じ。そもそものキャラ設定から言えば、前作の方が相当だと思いますが、これだけのアクションを見せられたら、それもまあ仕方ないか!と納得してしまいます。
MJとの恋は実り、メイ叔母さんとのわだかまりも解けたピーター。残すはハリーとの関係修復なのですが、これは次作に続くということで。まだ本作をご覧になっていない方は、もちろんまずは1作目から。
出演:トビー・マグワイア,キルスティン・ダンスト,アルフレッド・モリーナ,ジェームズ・フランコ,ローズマリー・ハリス
監督:サム・ライミ 2004年
BOSS的には・・・★★★★☆
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