2009.05.03
LA DISPARUE DE DEAUVILLE/TRIVIAL 邦題:ソフィー・マルソーの 過去から来た女
ソフィー・マルソーが初監督に脚本、主役を演じたサスペンスドラマ。フランス映画そのものといえるフランス映画。そう、ややこしいです。
妻の死のショックから記憶障害に陥ったパリ市警のジャック(クリストファー・ランバート)は、ヴィクトリア(ソフィー・マルソー)と名乗る若く美しい女性から、ホテル経営者失踪事件の調査を依頼されます。彼女に魅了されたジャックは、早速調査の為にホテル・ノルマンディへと向かいます。
ホテルで誰にも知られていない隠し部屋を見つけたジャック。そこには、30年前の交通事故で死亡した女優ルーシーの写真や数々の品々が保管されていました。壁に貼られた無数のルーシーの写真。そしてそれはヴィクトリアそのものだったのです。
要するに、ソフィーが演じるファム・ファタールに誘われて、幼児性愛や近親相姦の謎がうごめく迷宮世界に堕ちてゆく一人の男を描いた、典型的なミステリーです。物語の展開そのものよりも、シーンの切り替えしがサスペンスっぽいと言う意味で、ヒッチコック風といえるかもしれませんが、それが雰囲気だけだというのは、私のような素人でも見ていてわかります。
特に前半は、何が起こって、どう展開しているのか、さっぱりわからない。主人公ジャックは記憶障害という設定なのですが、だからといってストーリーの展開までが記憶障害的だと、心理学者かカウンセラーじゃないとついてけまへんがな。
しかも、ヒッチコックの作品にはマイクが映り込んだりはしません。というか、どういうつもりなのか、何度も何度もマイクが映像に現れます。ここまでしつこいと、「わざと?」と思ってしまう。意味不明、理解不能です。
ソフィー・マルソーといえば、ラ・ブームでデビュー。最近では、007/ワールド・イズ・ノット・イナフでエレクトラ役を演じ、個人的にはかなりインスパイヤーされたのですが・・・。
フランス映画、それもミステリーファンの方に。もちろん、ソフィー・ファンの方に。普通の一般人の方にはあえてお勧めいたしません。
出演:ソフィー・マルソー,クリストフ・ランベール,ニコラ・ブリアンソン,シモン・アブカリアン,マリー=クリスティーヌ・バロー,ロベール・オッセン,マリルー・ベリ,ジュディット・マーレ
監督:ソフィー・マルソー 2007年
BOSS的には・・・★★☆☆☆
もっとムービー・アーカイブスはこちら >>> 「ムービー・インデックス」