2009.05.29
Lethal Weapon 3 邦題:リーサル・ウェポン3
ロス市警の警部2人組が活躍するアクション映画のシリーズ第3作。荒削りが魅力の第一作に、ソフィストケートしすぎた第二作。さて今回はどんな活躍を見せてくれるのか?
ロス市警の若手で向こう見ずの刑事リッグス(メル・ギブソン)とベテランの黒人刑事マータフ(ダニー・グローヴァー)は、爆弾がビルに仕掛けられたという現場に出くわし、殺人課で関係のない彼らは軽率な行動で爆弾を炸裂させていまいます。定年を一週間後に控えたマータフでしたが、二人は事件の責任をとらされ交通課巡査に格下げになります。
一方、警察が押収した武器が何物かによって市中に流され、犯罪者たちは若者も含め武装凶悪化していました。内々に捜査を進める内部調査部の女刑事コール(レネ・ルッソ)らから手を引くように通告されますが、二人はまたまたゲッツ(ジョー・ペシ)を巻き込んで独自の捜査に乗り出します。
捜査に非協力的で対立しあうリッグスとコール。しかし似たもの同士である二人は、愛し合うようになります。そして事件の陰に元ロス市警の警部トラヴィス(スチュアート・ウィルソン)がいることを突き止めた彼らは、トラヴィスを追い詰めてゆきます。
冒頭でちょっと書きましたが、荒削りでリッグスとマータフのキャラ対決が結構見ものだった一作目から、ちょっと娯楽作品に振りすぎた二作目を経ての本作、なかなかよく出来ているというのが第一印象。2時間を越える大作になっていますが、そこそこ軽快にエンディングまで進みます。
今回はガンアクションとカーチェイスにかなり力が入っており、またジョー・ペシを含む登場人物のキャラの露出度と対立度もよくバランスされています。出すぎず、控えすぎずといいますか・・・。高速道路を使ったカーチェイス・シーンは、公開当時はかなり激烈だったのでは?
予想通りラブシーンもありますが、それも伏線になっており、1作目とはまた違った嗜好性の作品として、これはこれでありかなと。マータフの家族もリッグスの孤独感を醸成するアイテムとして、今回はうまく処理されています。
ガンマニアの方には、リッグスのベレッタはもちろんのこと、マータフとコールのS&Wオートマチック(M5946?)、そしてマータフ、やっぱりリボルバーにもちかえるなんて楽しみもあります。
音楽は引き続き、クラプトンにデヴィッド・サンボーン。控えめですが観客をスムーズに引き込む、なかなかの演出です。
出演:メル・ギブソン,ダニー・グローヴァー,ジョー・ペシ,レネ・ルッソ,スチュアート・ウィルソン
監督:リチャード・ドナー 1992年
BOSS的には・・・★★★☆☆
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