2009.05.05
THE LAKE HOUSE 邦題:イルマーレ
イ・ジョンジェ&チョン・ジヒョン共演で韓国でヒットした同名映画をリメイクした、ハリウッド版ラブストーリー。2年の時を隔てた男女が、不思議な郵便箱による文通を通してお互いの大切さを理解してゆくファンタジーでもあります。
2006年のシカゴ。研修を終え病院勤務となった女医ケイト(サンドラ・ブロック)は、湖の辺に立つガラス張りの一軒家から市内のアパートに引っ越すことになります。出掛けに彼女は、郵便受けに次の住人への手紙を残してゆきます。
ガラス張りの住宅に引っ越してきたのは、建築現場の監督の仕事をしているアレックス(キアヌ・リーブス)。この家は、著名な建築家である彼の父が、今は亡き母のために立てたものでした。伝言のはずの手紙は、ちょっとした誤解から双方向のやり取りに変わります。そして二人は、不思議な事実に気づきます。アレックスの手紙は、なんと2年前の2004年に出されたものだったのです。
つまり、二人は同じ場所にいながら2年という時を隔てて手紙をやり取りしているわけです。ですから同じ時間に生きてはいるけれど、そう簡単に「じゃあ今から合おう!」ってわけにはいかない。過去に生きているアレックスは、偶然彼女に出会うことになりますが、未来に生きているケイトにはなすすべもない。しかし、ある偶然が現在の二人を引き寄せることになります。
建築家一家のお話だということで、マイヤーなどという懐かしい名前も出てきたりして、そういう部分では親近感もわくのですが、どうも物語り自体はしっくりとこない。理想の相手というか運命の相手を探す旅路にしては、ただの手紙のやり取りですし、現実的に見てもお互い、今付き合ってる相手よりはいいよね!レベルだし。
そりゃ、サンドラ・ブロックにはキアヌ・リーブスだよね!という理由しか見当たらない。お互い付き合ってる相手がいながら、出合っていきなり踊ってキスはないよね。その程度の感性の近さを、わざわざ謎めいて結びつける理由がわからない。
ということで、「何も足さない。何も引かない。」作品ですが、二人の大ファンの方にはもちろんお勧めします。
出演:キアヌ・リーヴス,サンドラ・ブロック,ショーレ・アグダシュルー,クリストファー・プラマー
監督:アレハンドロ・アグレスティ 2006年
BOSS的には・・・★★☆☆☆
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