2009.06.07
8月のクリスマス
家業の写真館を継ぐ中年に差しかかろうとする男と、若い小学校の臨時教師の淡い恋心を描いたヒューマンドラマ。シンガー・ソングライターの山崎まさよしが主演・音楽を担当。韓国映画の逆韓流モノです。
そろそろ中年に差しかかろうとしている鈴木寿俊(山崎まさよし)は、いまだ独身。父から譲り受けた小さな写真館で、近所の人たちの笑顔を写真に残すことにささやかな喜びを感じながら生きていました。
ある日、友人の葬儀に参列し店に戻ると、急ぎの写真現像を頼もうと彼の帰りを待ちわびていた近所の小学校の臨時教員、高橋由紀子(関めぐみ)がいました。それから彼女は、あしげく写真館を訪れては、寿俊との他愛のない会話をするようになります。
年の離れた二人、友達以上、恋人未満。そしてある日、体調を崩して訪れた病院で、不治の病であることを告げられます。
「セカチュー」以降大量発生した、男女のどちらかが不治の病の純愛物語のひとつ。結局そうなると、お互いがどういうポジションで二人がどういう関わり方、つまり恋愛模様を展開するかが見所になるわけです。で本作は、二人のキャラクターのかかわりと言うかふれあいのセッティングはなかなかです。
ただ、プラトニックな関係が良くも悪くもここでの恋愛を希薄にしており、セカチューみたいに高校生だからと割り切りも出来ず、またあの作品で意識させられた男と女という性の違いも、本作ではほとんど表現されません。音楽もそれなりですが、あくまでも「山崎まさよし」ワールドということで。
そういうことで、小学校の頃の初恋の延長で終わりを迎える恋模様という、とてつもなくファンタジーに近い恋愛模様をほわーっと眺めていたい方にはお勧めいたします。ハンカチは・・・不要かも???
出演:山崎まさよし,関めぐみ,大倉孝二,戸田菜穂,大寳智子,草村礼子,井川比佐志
監督:長崎俊一 2005年
BOSS的には・・・★★★☆☆
おすすめ平均:
日本情緒あふれる絵作りがいいなあ。暖かな映画です。
悲しい内容なのにどこか暖かい
素直に泣けてしまいました。
これでまさやんのファンになりました
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