2009.06.16
America's Sweethearts 邦題:アメリカン・スウィートハート
ハリウッドの映画業界を舞台に、「彼らこそアメリカの夢のカップル」「アメリカン・スウィートハート」の憂いと恋を描いたラブ・コメディ。4大スターの軽いテンポのやり取りが痛快です。
何本ものヒット作品に出演し、めでたくゴールインした、誰もが羨むハリウッドの2大スター、エディ(ジョン・キューザック)とグウェン(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)。しかし、グウェンのスペイン人のヘクター(ハンク・アザリア)との浮気が発覚し、二人は別居、その仲は冷えきっていました。
スキャンダルで人気下降中の彼らに、新しい映画の話が持ち上がります。腕っききの映画宣伝マン、リー(ビリー・クリスタル)は、新作のプロモーションのために二人をラスベガスのホテルに揃わせ、世界中のマスコミや映画関係者を招待して、イベントを企画しますが、冷え切った二人を記者会見に並べるのは一筋縄ではいかない。そこで、グウェンの付き人をしている妹のキキ(ジュリア・ロバーツ)に連絡を取り、何とか二人をラスベガスのホテルに連れてくるのですが・・・。
ジュリア・ロバーツにキャサリン・ゼタ・ジョーンズ、タイプの違う二人の美女が揃い踏み。えっ?二人が姉妹?と思ったら、ジュリアは激痩せしたという設定。男優二人、ジョン・キューザックとビリー・クリスタルもタイプこそ違え、ロマンティック・コメディの勇。これだけの俳優がそろうとなかなか展開上のバランスがムツカシイのですが、そのへんはさすがディズニーでさまざまなキャラを走らせたジョー・ロスです。
物語の中には、ハリウッドのえげつなさもちょっぴりトッピングされてます。ただ、ロマンティック・コメディと言うには物語自体の展開はやや平凡。もっぱら会話と名優たちの演技に頼ってしまうのは致し方ないところでしょうか?クリストファー・ウォーケンはちょっと微妙ですが・・・。
個人的には「恋人たちの予感」のビリーにもっといい役を!と言う感じですが、もう少しグウェンを悪女に描いた方が流れはよかったかも。まあ、気楽に楽しめる物語です。
出演:ジュリア・ロバーツ,キャサリン・ゼタ・ジョーンズ,ジョン・キューザック,ビリー・クリスタル,ハンク・アザリア,スタンリー・トゥッチ,クリストファー・ウォーケン
監督:ジョー・ロス 2001年
BOSS的には・・・★★★☆☆
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