2009.06.11
Lethal Wepon 4 邦題:リーサル・ウェポン4
ロス市警のはちゃめちゃ刑事コンビの活躍を描いたポリスアクションの第4弾。前作よりもさらにソフィストケートされた本作は、キャストのバラエティも見もの。音楽は前作同様、クラプトンにサンボーンです。
今やロス市警の名物男となったリッグス刑事(メル・ギブソン)とマータフ刑事(ダニー・グローバー)。今夜は、火炎放射器とマシンガンをストリートでぶっ放すロボコップみたいな凶悪犯と銃撃戦です。その間にも、リッグスは前作で恋仲になったローナ(レネ・ルッソ)が妊娠していることを知らされ、驚いてる間に犯人はタンクローリーごと吹っ飛びます。
次から次へと周りをぶっ壊しながらの業務遂行に、保険会社からも愛想をつかされ、困った署長は二人を警部に昇格させ内勤をさせることで事態打開を画策します。そんなことはつゆ知らずの二人、今や私立探偵となったレオ(ジョー・ペシ)と3人で、マータフの新しい船で夜釣りを楽しんでいました。
そこを通りかかった怪しげな貨物船から銃声が聞こえます。さっそくその船に乗り込んだリッグスは、激しい銃撃戦の末、密航船を確保するのですが・・・。
と、ここまではいつもの3人組なのですが、ここに前作のいけいけ女刑事ローナが加わり、新しいキャラクターとして若手の黒人刑事バターズ(クリス・ロック)が参加、今回はマータフ・ファミリーもたっぷり登場します。
そして黒幕としてクー役でジェット・リーが登場。華麗なカンフーをたっぷり披露しては、二人の刑事をコテンパンにのしあげます。彼の登場で、なんだか二つのポリス・アクションが合体してしまったかのような賑やかさ。ジョー・ペシも相変わらずしゃべりまくってますし、もちろんいつもの二人もバターズを加えて3人で、笑気ガスまで吸って騒いでます。
本作だけを見ると、1作目のあのオーストラリア映画っぽいタッチの荒削りな面白さは皆無で、キャストも含め全く別物のエンターテインメントに仕上がっています。リッグスなんか、彼女が出来たと思ったら、髪も綺麗にセットしちゃって・・・。予算もさらについたようで、セットもアクションもさらにパワーアップしました。
で、面白いか面白くないか?面白いです。特に3作目以降のファンの方には、最も面白い作品に仕上がっています。ただ、1作目のファンの方には、あまりのハリウッド的方向転換は、まるで違うシリーズを見ているような、ちょっとお尻がムズムズしてしまうのでは?
まあ、「1作目から、二人はこんなに成長し親しくなって・・・」なんてことを考えずに、これはこれで面白おかしく、ド派手なポリス・アクション、いや娯楽作品としてお楽しみください。
出演:メル・ギブソン,ダニー・グローヴァー,ジョー・ペシ,レネ・ルッソ,クリス・ロック,ジェット・リー
監督:リチャード・ドナー 1997年
BOSS的には・・・★★★☆☆
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