2009.07.12
A Chinese Ghost Story 邦題:チャイニーズ・ゴースト・ストーリー
中国の奇書「聊斎志異」を原作に、荒れ寺に宿を求めた一人の青年とそこに住む幽霊との愛の行方を描いたファンタジック・ホラー。ゴーストブームの火付け役となった作品!?
各地を回って貸付の集金をして回る青年寧采臣(レスリー・チャン)は、ある町で手持ちの金を切らし無銭の宿を求めてあるさびれた寺で一夜を過ごすことにしました。
訪れた寺の境内では二人の道士、夏候兄(ラム・ウェイ)と燕赤霞(ウー・マ)が一揆打ちの真っ最中。なんとかその騒動を逃れて寺に宿泊することになった寧。一方、引き分けた道士の一人夏は、美しい娘小倩(ジョイ・ウォン)と出会いますが、実は彼女は妖怪。生気を抜き取られ無残な姿となってしまいます。
寺に泊まった寧も彼女を見初め恋心を抱き、彼女の正体を知る燕に忠告を受けますが、聞き入れようとはしません。彼女は実は、吸血女に操られ彼女の為に男を誘い、そしてまもなく魔王のもとに嫁がされようとしていたのです。
まあ、ありがちな幽霊と青年の恋の行への物語ですし、今見ればSFXも稚拙なものですから、作品としてはまあそれなりといいますか。そもそも基本のプロットとして、集金屋の彼があんなんで集めたお金を無事貸し元に届けられるのかと言う疑問が付きまとってしまって(笑)。
ジョイ・ウォンも、当時は美しい〜と思ったのですが、今見ると当時流行の化粧がケバくて。いや、美しいですよ。エンディングも、しみじみとした悲しさにくれることもなく、どっちかにしみじみ振ったほうがよかったと思うのですが、この辺がチン・シウトンの限界なのか、制作費の限界なのか?
いつの世も、美しい女性にはめっぽう弱い、悲しい男のサガは、海辺の波のように引いては寄せ、寄せては引き・・・
出演:レスリー・チャン,ジョイ・ウォン,ウー・マ,ラム・ウェイ
監督:チン・シウトン 1987年
BOSS的には・・・★★☆☆☆
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