2009.07.20
Addicted to Love 邦題:恋におぼれて
恋人を取り戻そうとする若者と自分を捨てた恋人に復讐しようとする女性の、それぞれの恋の行方を描いたラブ・コメディ。ラブコメ女王のメグ・ライアンとマシュー・ブロデリックの初共演です。
中西部の田舎町で生まれ育った天文学者のサム(マシュー・ブロデリック)は、幼馴染で恋人のリンダ((ケリー・プレストン)の後を追ってニューヨークにやってきます。幼稚園の先生をしている彼女は、2ヶ月間の研修のはずが都会で新しい恋を見つけ、「もう故郷には戻らない、さようなら。」と一通の手紙を書いてよこしたのです。
ニューヨークで彼女の居場所を探し出したサム。彼女はレストランを経営するフランス人アントン(チェッキー・カリョ)と同棲していました。サムは、リンダがいずれは自分のもとに戻ってくると信じて、向かいの廃墟のようなアパートを借り、二人の監視を始めます。
そこに突然現れたのは、カメラマンでコラージュ・アーティストのマギー(メグ・ライアン)。実は彼女はアントンの元カノで、自分を捨てた彼に復讐を誓っていました。考え方も性格も異なる二人は、アントンとリンダの仲を引き裂くと言う目的に利害が一致し、協力してあれこれ仕掛けてゆくのですが・・・。
自分を捨てた恋人が忘れられないのは男女同じですが、なんとかヨリを戻そうとする男と、復讐に燃える女というのは、意を得たり!です。本作はラブコメにありがちなシンプルな笑いと涙の恋物語ではなく、どちらかと言えば人のココロの裏側をさらっと露出させていて、そういう意味ではヒューマンドラマに近いかも。
「人を愛する」ということは人生の目的になったり、場合によっては生きる手段になったりします。しかしこの物語では、「愛する相手を選ぶことは出来ない」、つまり真の愛情の対象は、意思で選ぶのではなく、むしろその愛によって本人が選ばれるという、いわば「絶対的な愛」を謳いあげます。
そういうシリアスな立ち回りばベースだと、メグ・ライアンの持ち味が生かせないのは彼女のファンならよくご存知のはず。またそもそもマシュー・ブロデリック嫌いの私にとって、彼が子供の頃私自身が憧れた天文学者であることからすでに許せなくて、すんなりと感情移入できない。
二人ともそこまでしなくても・・・と思うのは、私が諦めがいい人間だからなのか、「絶対的な愛」に出会ったことがないからなのか。だってこれって、明らかにストーカーでしょう!「愛は正義」ばかりではないですしねぇ。
ちょっと日常離れする展開とともに、いわゆるラブコメファンすべての方にお勧め!とはいえませんなぁ。ああ、メグ・ライアンはそこそこ堪能できますよ!
出演:メグ・ライアン,マシュー・ブロデリック,ケリー・プレストン,チェッキー・カリョ,モーリン・スティプルトン
監督:グリフィン・ダン 1997年
BOSS的には・・・★★★☆☆
おすすめ平均:
No real surprises or chemistry
偉大で健気な男のお話
メグファンだけど・・・
メグ・ライアン新境地?
ラブコメの王道
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