2009.08.22
SEVEN 邦題:セブン
キリスト教の「7つの大罪」をトレースする連続猟奇殺人を追う2人の殺人課刑事を描いたサイコ・サスペンス映画。デヴィッド・フィンチャーのスタイリッシュな映像、モーガン・フリーマンのいぶし銀の演技と、実際に骨折までしたブラビの体当たり演技が見物です。
とある建物で一人の男の死体が発見されます。ドアを通り抜けられないほど太った男。病死か事故死か殺人か?そしてそれは、キリスト教の「7つの大罪」をひとつずつ贖罪してゆく連続猟奇殺人へと発展してゆきます。
担当のロス警察のベテラン刑事サマセット(モーガン・フリーマン)は、退職まであと1週間。連続殺人であることを確信し、自分にはもう解決までの時間が残されていないと悟ります。後任にやってきたのは新米のミルズ刑事(ブラッド・ピット)。サマセットは遺された一週間、ミルズとともに犯人を追うのですが・・・。
凝ったオープニングで始まる物語は、銀残しによるコントラストの強い映像とショッキングで息もつかせぬ展開。のっけからフィンチャー・マジックにはまります。猟奇的な状況もうまく処理され、サスペンスと謎解きにどきどきしながら見入ってしまいます。
とにかくモーガン・フリーマンの演技がいい。数多い彼の作品の中でも屈指の作品ではないでしょうか?クレジットではブラビが先なのですが、明らかに主人公はサマセットです。
スタント無しで腕を骨折してしまい、作品中でも腕を吊るしたブラッド・ピット。彼ももちろんいい演技してて、拳銃をかざして犯人を追い詰めるシーンは、とんでもリアリティ。本当はこういうんだよね!っていういい感じです。
いや、いい感じなんていう表現はおかしいか?とにかくどんどんと展開し、ずんずんとのめり込み、そしてファイナル・サプライズが・・・。はい、サスペンスの常套ですね。
R指定はないようですが、お子様には厳しいでしょうねぇ〜。ブラビ・ファン以外の女性の方にも厳しいかも。ガン・マニアには物足りなく・・・。J.D.カーファンのわたし的には・・・。
出演:ブラッド・ピット,モーガン・フリーマン,グウィネス・パルトロー,ジョン・C・マッギンレー,リチャード・ラウンドトゥリー,ケヴィン・スペイシー
監督:デヴィッド・フィンチャー 1995年
BOSS的には・・・★★★★☆
もっとムービー・アーカイブスはこちら >>> 「ムービー・インデックス」