BOSS's Column

何のとりえもない青年が、父の後を継ぐべくヒットマンとしての訓練を受け、暗殺者としての人生を歩むことになるアクション映画。マーク・ミラーのグラフィック・ノベルをロシア人監督ティムール・ベクマンベトフが映画化。超ハリウッド・アクションのはざまにロシアン・テイストが漂います。

大企業の顧客管理を任されている青年ウェズリー（ジェームズ・マカヴォイ）は、仕事のストレスで狭心症を患い、ほとんど自暴自棄な日々を過ごしていました。ある日彼の前に現れたのは、謎の美女フォックス（アンジェリーナ・ジョリー）。いきなりスーパーの店内での銃撃戦に巻き込まれ、とある織物工場に導かれた彼は、父の死と秘密の暗殺組織の実態を知らされます。

のっけからド迫力の銃撃戦、そしてぶったまげーなカーチェイス。そもそもはあり得ないファンタジー物語がベースで、それを「やりすぎベクマンベトフ」が映像化したものだから、そりゃーもー「とてもやりすぎ」。

しかしそれは、これまで私たちを驚かせていたいわゆるハリウッド風味とは違っていて、それがベクマンベトフ風味なのでありましょう。それにしても、アンジェリーナ姐さん、地でやってますよね！超ド級の俳優人の中にあって、ジェームズ・マカヴォイ、ちょっと存在感弱かったかな？

サスペンス的な展開もあるのですが、最後はちょっと時間切れ的な展開で、もう少し荒削りなままの終わり方もあったのではないかと・・・。どうせリアリティよりは、アニメ的ドタバタなんですから。

まあ、あまり多くを語るべき作品ではありませんので、興味のある方は是非ご覧になってみてください。よくあるドンパチとカーアクションに食傷気味のコアなアクション・ファンの方にお勧めいたします。

私のようなガン・マニアにもお勧めできますが、思いで弾道は曲がる！ということが理解できなければちょっと厳しいかも・・・。アンジェリーナとモーガン・フリーマンのファンの方にはお勧めいたします。

出演：アンジェリーナ・ジョリー,ジェームズ・マカヴォイ,モーガン・フリーマン,テレンス・スタンプ,トーマス・クレッチマン,コモン

監督：ティムール・ベクマンベトフ 2008年

BOSS的には・・・★★☆☆☆

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おすすめ平均：
ストーリーはなかなか楽しめます
アクション映画の枠を超えている
映画「チョコレート・ファイター」を観た後に、これを観たら...
娯楽としてはＯＫ
主人公の声が...

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