2009.09.26
THE LONGEST NIGHT IN SHANGHAI 邦題:夜の上海
上海にやってきた日本人メイクアップ・アーティストと、地元の女性タクシー運転手がひょんなことで出会い恋に落ちるラブ・ストーリー。24時間ほどが2時間ほどで進展してゆきます。
世界規模の音楽祭出演者のメイクアップのために、上海にやってきた日本のトップメイク・アーティストの水島(本木雅弘)。仕事一筋にやってきた彼には、マネージャーを兼任する8年越しの恋人がいましたが、忙しさの中で二人の心はすれ違っていました。
音楽祭が終わり、虚脱感の中で街の明かりに誘われるように彷徨う水島。着の身着のままの彼は気がつくと迷子に。そしてふらふらと歩く彼はタクシーにぶつかってしまいます。運転していたのは若い女性運転手のリンシー(ヴィッキー・チャオ)。怪我もなく無事だった彼を無理やりタクシーに乗せ、夜の街に走り出します。
言葉の全く通じない二人。更けてゆく上海の夜。そしてリンシーは片思いの彼から突然、明日結婚すると告げられます。
基本的には本木ファンと私のようなヴィッキー・ファンが観るための、アイドル映画です。いや、基本的というよりそれがすべてです。ですから、映像に夜の上海の美しさを取りきっていないとか、半分日本語の脚本もぼろぼろだとか、そういうけちをつけてはいけません。あくまでも、スクリーンの二人を見てため息をつくための映画ですから。
ただ、ただですよ、このエンディングはいけない。そうしないか、もしくはそこまで映像化するべきでしょう!って、見てない人には、なんのことやらですが、見た方には納得していただけるのでは。それまで初心者向けの解説書のように展開されていた、くどいほど時間をもてあまし気味に展開していた流れを、よく出来たラブストーリーのように、あるいは手の込んだ謎解き映画のように、ぶったぎってエンド・スクロールは、身の程知らずですよ、チャン・イーバイ。
と、まあいずれにしてもそういう作品ですので、それ以上でもそれ以下でもありません。もちろん、第2弾などは存在しません。
ヒロインがヴィッキーで無ければ★ひとつだったかも・・・です。もちろん、ヴィッキーファンには★5つ、いやそれでも4つかな?
出演:本木雅弘,ヴィッキー・チャオ,西田尚美,塚本高史,ディラン・クォ
監督:チャン・イーバイ 2007年
BOSS的には・・・★★☆☆☆
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