2009.09.14
The Philadelphia Story 邦題:フィラデルフィア物語
アメリカの上流階級の男女の恋の駆け引きを描いたラブ・コメディのはしり!?主演作が立て続けに失敗し「ボックスオフィス・ポイズン」の烙印を押されたヘプバーンが、主演出演料の代わりに興行収入の半分近くを得るという契約でブロードウェイ興行し、なんと415回の公演回数を記録した舞台の映画化。
フィラデルフィアの郊外に住む上流階級の令嬢トレイシー(キャサリン・ヘプバーン)は、自ら財を成した石炭会社の重役ハワード(ジョン・ハワード)との結婚を間近に控えていました。一方、彼女のわがままや上流階級特有のプライドに手を焼き、2年前に離婚したデクスター(ケイリー・グラント)は、彼女のことがいまだ忘れられない。
タブロイド雑誌の編集長の画策で、デクスターは記者で作家のマイク(ジェームズ・スチュワート)とカメラマンのリズとともにトレイシーの結婚式に潜り込み、二人の取材を助けるとともに、自らは飄々と結婚妨害を画策するのですが・・・。
とにかく1940年製作の映画です。真珠湾攻撃の前年ですから。いやはやアメリカという国はすごい国です。で、この時代の映画らしく、主演女優アップのシーンには必ずソフトフォーカスがかかります(笑)。ヘプバーン、美人です。(私好みではないのですが・・・(^_^;))
ジェームズ・スチュワート、若いです。32歳、ぴちぴちです。でもって、クレジットではヘプバーンよりも前を要求したグラントを差し置いて、アカデミー賞主演男優賞を獲得します。
で、この映画でとにかく面白いのは出演者たちの会話。アカデミー賞脚本賞を取っただけある、聞き応えのある会話。まあ、それがなければどうした!の内容といえばそうかもしれませんが・・・。
気楽に楽しめて、しかも会話の妙もある、映画通にはお勧めです。
出演:キャサリン・ヘプバーン,ケイリー・グラント,ジョン・ハワード,ジェームズ・スチュワート,ルース・ハッセイ
監督:ジョージ・キューカー 1940年
BOSS的には・・・★★★☆☆
もっとムービー・アーカイブスはこちら >>> 「ムービー・インデックス」