2009.10.04
What Women Want 邦題:ハート・オブ・ウーマン
大手広告代理店のトップ・ディレクターの椅子を巡る二人の男女の職場の戦いをコミカルに描いたラブ・ストーリー。
シカゴにある大手広告代理店のクリエイティブ・ディレクター、ニック(メル・ギブソン)は、ダンサーを母に持つラスベガスの生まれ育ち。周りのたくさんの女性たちのボディラインがゆりかごでした。
そんな彼は、ビキニの女性をメインに酒やタバコの広告で80年代を席捲。飛ぶ取り落とす勢いの彼には恐いものなし。前妻とは分かれて、夜毎別の女性とベッドをともにしている女性蔑視主義者。役員直前となりましたが、しかし時代は「女性の時代」になろうとしていました。
そしてある日、ライバル企業から女性上司がやってきます。女性マーケットにめっぽう強い名うてのディレクター、ダーシー(ヘレン・ハント)。スタッフたちに、新しい女性マーケット向けのさまざまな商品の広告アイデアの宿題を出します。
自宅の高級マンションに戻り、マニキュアやペディキュア、パンストやらブラまで試着して、アイデアを考えるニック。ところが持っていたドライヤーごと湯船にドボンで、感電ビリビリ。するとどうでしょう、女性が心に思ったことが聞こえるようになります。
頭がおかしくなったと思った彼はカウンセラーのドアを叩きますが、女性のことがわかるならそれを仕事に生かせばいいとアドバイスされ、これだとばかりに町に繰り出してゆきます。
要は人は口に出す言葉と心にある言葉にはずいぶん開きがあり、その心の声に耳を傾けない限り、物事の本質にはたどり着けないということが言いたいわけなのですが、その為に落雷までは必要なかったような気もします。
マッド・マックスでデビュー、リーサル・ウェポンでブレイク。そんな彼も44歳。でもあのキャラですから。しかし本作のキャスティングではぴったり。
「恋愛小説家」ヘレン・ハントのポーカー・フェイスも、やり手のバツイチ・ディレクター役にはぴったりでした。個人的には、彫刻っぽい美しさの顔と、いまいちのスタイルが・・・ですが・・・。
普段の生活ではグチグチの心の声が、こと恋愛となると心の声はしなくなる。この辺が、男性とは逆?^_^; でも、大事なことなんですよねこれが・・・。
ただ、とってもふわふわした展開と、尻切れトンボ的エンディングはなんなんだ!と調べてみれば、監督はナンシー・マイヤーズ。女性監督でした。という私は、女性蔑視主義者?
ただ、メル・ギブソンに躍らせた一人ダンスに★ひとつおまけしておきます。。
出演:メル・ギブソン,ヘレン・ハント,マリサ・トメイ,ローレン・ホリー,マーク・フューステイン
監督:ナンシー・マイヤーズ 2000年
BOSS的には・・・★★★☆☆
おすすめ平均:
誰も分かってくれないとの悩みを共有
メル・ギブソンの印象が変わった一本
ラストは時間切れかな
前半は最高! しかし後半は・・・
洒落てる大人のおかしな恋
Amazon.co.jpで見る by Azmix
もっとムービー・アーカイブスはこちら >>> 「ムービー・インデックス」