2009.11.08
Chain Reaction 邦題:チェーン・リアクション
石化エネルギーに変わる新エネルギー開発の国家陰謀に巻き込まれた若きエンジニアの活躍を描いたサスペンス・アクション。主演は、本作の2年前に「スピード」でブレイクしたキアヌ・リーヴス。共演は、演技派俳優のモーガン・フリーマン。
シカゴ大学の新エネルギー開発プロジェクト。バークレイ博士(ニコラス・ルダール)率いるプロジェクトチームの一員、エンジニアのエディ(キアヌ・リーヴス)は、女性物理学者のリリー(レイチェル・ワイズ)らとともに、水を資源とする新しいエネルギー発生装置の実験に成功します。
実験成功を内輪で祝った彼ら。酔ったリリーを送り届けて実験施設に戻ったエディは、何者かに殺された博士の遺体を発見。その直後、工場は大爆発を起こし、こっぱ微塵となります。
爆発の規模から捜査に乗り出したFBIの捜査官フォード (フレッド・ウォード)と相棒のドイル(ケヴィン・ダン)は、エディを有力な容疑者としてマークします。彼のアパートからは、大金と国外への通信装置が見つかり、FBIは彼を拘束しようとします。
FBIの大捜査線を振り切ったエディとリリーは、彼の古い友人マギー(ジョアンナ・キャシディ)のいる天文台へと向かいます。唯一の味方であるシャノン(モーガン・フリーマン)にだけ行き先を告げて・・・。
キアヌ・リーヴス32歳、若いです。ひたむきなエンジニアがよく似合ってます。監督が、「沈黙の戦艦」「逃亡者」のアクション派、アンドリュー・デイヴィス。アクションの展開やスピード感はさすがです。ですから、美術的な視点とか、カメラアングルを細かく云々してはいけません。
モーガン・フリーマン、いいですねぇ~。もうちょっとキャラを厚くすれば、キアヌの動にモーガンの静と、もっといい作品になったと思いますが・・・。相方のレイチェル・ワイズも、濃くなく薄くなく、いいキャスティングだと思います。二人の関係が恋人未満のまま展開するのは、原作どおりなのかデイヴィス監督の方針なのか。おかげで、なんとかサスペンスの香りを保ったまま物語は展開します。
非常にストレートで、デコレーションのない本作。キアヌ・リーヴスのファンよりも、むしろサスペンス・アクションファンにお勧めします。
ちなみに、1980年公開の同名の映画とは全く関係ありません。
出演:キアヌ・リーヴス,モーガン・フリーマン,レイチェル・ワイズ,フレッド・ウォード,ケヴィン・ダン,ブライアン・コックス,ジョアンナ・キャシディ
監督:アンドリュー・デイヴィス 1996年
BOSS的には・・・★★★☆☆
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